創造者の憂鬱 - Creater's melancholy -
a.
震えない電話ならいっそ いらない捨ててしまいたい
どうせあたしになんてだれも 興味ないんでしょ? 知ってる
b.
白紙の手帳に落ちた 煙草の灰にさえ
「本当、寂しいやつだね」と 嘲笑(わら)われてる気がして
必要とされないことに 苛立ってみても
くだらない自己顕示 愚かなのはわたし
sabi.
嗚呼! 神は知っていたのだ
知が苦しみを生むことも 喜びを曇らすことも
心を 蝕むだけ
嗚呼! 神はゆえに叫んだ
喜怒哀楽に身を委ね 理性など知らなくていい
それは 禁断の果実よ!
a.
惚れた腫れた色恋話 遠い御伽話みたい
だってあたしなんて結局 捨てられるんでしょ? 知ってる
b.
人間(ひと)はあざとい生きもの 損得で愛を測る
笑顔の裏潜ませた 卑しさは隠せない
変わり映えのしない現況(いま)を 認めたくないと
だれかしら傷つけて 安心するわたし
sabi.
嗚呼! 神は知っていたのだ
妬(ねた)み嫉(そね)み憎み合い 謀(たばかり)り潰し殺し合う
精神が 腐りゆく
嗚呼! 神はゆえに嘆いた
命に優劣つけるような 醜い欲に溺れるな
だから 駄目だと言ったのに!
sabi'.
朋友(とも)を失くした 創造者の
驕れる 贅沢な憂鬱
(了)
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