書かれなかつた詩の一行には
冷たい坂を転がる石ころの匂ひがある
いま僕がゐるのはその中の一つなんだらう
誰かが歌ふ地球の歌の中なんかぢやない

きつと誰もが考へるこの星の姿は
伏せた茶碗の中のスーパーボールみたいなもの
地球の上にいくつもの地球を乗せて
今夜もネジを巻いてゐるよ

もしも夜の向かふ側に言葉が通じるのならば
そつとささやくだけでいい
となりの宇宙で聴いてゐる
細くて切れさうな糸電話

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糸電話(書かれなかった詩の一行)

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投稿日:2017/09/11 22:56:52

文字数:199文字

カテゴリ:歌詞

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