久方の遣らず雨 あやなすとて露ばかり
差し出した番傘に うたた募るこころ

あかねさす君 草深百合の花笑み薫り
短夜告げる蛍のように 焦がれ寄り添ふ

朝な夕な色を変へて 幾千幾万の歌     少し痛いこの鼓動に 目を閉じ委ねたら
枯れることなく涼風宿り          降ってくれるな あまねく恋に
包み込む声となれ             涙雨はらはらり

日車より高く積り 紫陽花より束ねて    朝ぼらけに離す指で 雫救ひ上げて 
朝の訪れ惜しめど凛と           君の笑顔が舞ひ戻るように
咲き誇る恋となれ             ささやかな贈りもの
君に幸あれ 願いを込めて
君と重ねる 燕去月            朝な夕な花を変へて 幾千幾万の歌
                     枯れることなく涼風宿り
                     包み込む声となれ

夜を煌めく花火 眩い横顔照らし      日車より高く積り 紫陽花より束ねて
焼き付ける音爆ぜて 淡い光残す      朝の訪れ惜しめど凛と
                     咲き誇る恋となれ
鮮やかゆえに 夜空を滑り命を刻む 
目に留まるのも時の運なら 乱れ打つまで  君に幸あれ 願いを込めて
                     君と重ねる 燕去月
浮かび褪せる儚さにも 忘れ得ぬ愛しさ
君の見惚れた優しい笑みは
帳へと溶けて行く

夕闇越え遙か遠く 紅葉踊る時も
ただ傍にいてありし日語る
新玉の年月に いついつまでも
想ひを乗せて
見上げる空よ 嗚呼、星月夜


とめどないほど溢れる声を
柔らかな文へと
綴るほどまた逢いたくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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燕去月

閲覧数:134

投稿日:2013/07/29 19:08:26

文字数:726文字

カテゴリ:歌詞

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