halP様「恋するアプリ」を聴いていて、浮かんで来てしまったストーリーです。
「こんなイメージを思い浮かべた人もいるんだ」くらいに受け取って下さると幸いです。





――――――― 序章


♪君が教えてくれた 青い蒼い 空を見ること 
 君が伝えてくれた 私の世界 広いってこと
 本当に感謝しているのに ありがとうも言えなくて
 そばにいる そんなことしか出来なくて ごめんね…♪


『未完成な上につたない歌なんだけど、歌って欲しいの』
 そんな言葉と共に君が最初にくれた、僕の大切な歌。
 今でもふと口ずさんでしまう。…まるで僕の歌のようで。

 君が世界を教えてくれた。
 君が僕を形作ってくれた。
 それなのに、「ありがとう」を言っても、君に届けることは出来ない。

 僕はVOCALOID・KAITO。アプリケーションソフトウェア。
 エディタを立ち上げてもらえば、君の顔を見ることと、君の打ち込む言葉を聞き取ることは出来るけれど。
 僕が君に届けられるのは唯一つ。この歌声だけ。

 それなのに。 
 ヒトの歌を歌う為、0と1で組み上げられた、ヒトを模した電子の身体の中。
 僕には「感情」が組み込まれているから。


 僕は、君を、想わずにはいられなかったんだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【妄想小説】恋するアプリ 序章

…とうとう自重出来ずに置きに来ました。

halP様「恋するアプリ」「恋するアプリ修正版」を聴いていて、書かずにはいられなかったものです。halP様に心からの感謝を。
KAITOと女マスターのお話になります。

それなりの長さになるかと思いますが、宜しければお付き合いの程を。
続きます。

閲覧数:382

投稿日:2009/07/14 01:17:27

文字数:542文字

カテゴリ:小説

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