雨に降られた影は
一人一人変わらない
水玉模様の傘
いくつもの足跡 不自然に揃って
泣いてたのは誰なの
干上がった世間の脇に
平伏したカエルは
「明日が来なければいいな」って心を殺めて
悔いた記憶に捨てた
あの場所は遠い夢に溶けて
一人きりが怖くて
雨の音を追いかける
雨に流されて消えたい
僕にずっと問いかける
「僕だけが悪い訳じゃない。仕方がなかったんだ」
悲劇だと育った種は有象無象を語って
罪悪感に飲まれて
干上がってしまった
カエルは今の僕で
あの日の後悔を口ずさむ
飾った記憶に捨てた
あの時は遠い夢にしたくて
寂しがりの罪歌は
雨の音に掻き消えた
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