S
貴方に正直に教えましょう
孤独な少女の物語を
A
名も無い土地
名も無い村
名も無い少女が一人
A
幼すぎた
その少女は
ある日疑問に思う
B
「何故私は生きてるの?
誰のために生きてるの?
一人孤独に生きるなら
死んだ方がいいのかな」
A
森の中で
ナイフを持ち
振り上げたその瞬間
A
まだ死ぬなと
声が聞こえ
目覚めたベットの上
B
「嗚呼、これは夢だったの
それにしてもリアルだわ」
少女は一人起き上がり
片足(あし)が無いことに気付く
A
松葉杖を
ついて歩く
名も無い少女に刺さる
A
村人達の
顔は見れない
遺物を見る目だから
A
足が一本
無くなったの
ただそれだけで迫害
A
毎晩見る
夢に出てくる
全てを奪うナイフ
S
貴方に正直に話しましょう
孤独な少女の物語を
私は松葉杖を投げ捨て
ナイフを振り上げました
S
夢の中の声は貴方の物
昨日は貴方が現れて
「君は明日死ぬだろう」と告げた
ならば私が殺すのみ
C
男は死に
女は笑う
今まで待った甲斐があったと
C
女は背後に迫る
ナイフに気付かない
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