1、
僕の記憶のハジマリは
一人たたずむ廃屋だった
僕はそこで言われるままに【訓練】をうけ
次第に【感情】を感じなくなっていた
色を無くしていく僕のセカイ
気付けば【人の命を確実に奪う機会】と成り果てていた
引き金を引くだけの【簡単な仕事】を幾度となくこなし
【ソレ】が当たり前になっていった。
しかしあるとき【キミ】と出会った
【キミ】は僕に対して恐れることなく接してくれて
僕のセカイは次第に『色』を取り戻していった
夜の世界には無い【太陽】のように【キミ】は笑う
それが僕には本当に【幸せ】で、『こんな時間が続けばいいと』おもっていた。
2、
しかし、それは唐突に終わりを迎えた。
僕に渡された【仕事の相手】
そこに映っていたのは見慣れた【キミ】だった。
下には敵対する組織の名前
そして僕は悟った
【キミ】は【僕】と《同じ立場》の人間だと
だから【仕事に邪魔な僕】に近づいてきたのだと
僕はキミを呼び出した
キミは時間通りやってきた
片手には僕と同じく【黒く光る機械】を握りしめて
僕はキミに【いつも通り】それを向けた
キミも同じ動作をした。
互いに【銃口】を向けるのは相手の急所
お互い一歩も動かない
均衡を破ったのはキミだった
僕にむけた【銃】の引き金を微かに震える指先で引いた
瞬間僕は【いつも通り】引き金を引いていた
しかし、あたりに響いたのは【一つの銃声】
キミの【僕に当たるはずの銃弾】は僕には当たらなかった
キミは胸に紅い大輪の花を咲かせ、【太陽の様な笑顔で笑って】いた
僕は微かに息をするキミを抱き起こした。
降り始めた雨がキミの紅を洗い流しいく
キミは僕を見てただ一言《ありがとう》と言って息を引き取ったんだ。
止めどなく目からあふれる《何か》と強くなっていく雨が混ざり合い、顔をぬらしていく
3、
そして僕は唐突に【すべてを思い出した】
記憶を失う前の僕が無理矢理あの廃屋につれてこられる前、
恋人がいた。
それが【キミ】だった。
【キミ】と【僕】は《同じ立場》だったのだと
その時僕は気付いた。
【銃声が一つ】だった意味を
キミが持っていた銃は【弾倉が全て空】だった
最初からキミは僕を撃つ気なんて無かったのだと。
僕は冷たくなっていくキミの亡骸を強く抱きしめ、
声が枯れて血が出るまでキミの名を大声で呼び続けた。
しかし、その声は雨によってかき消され、何処にも届かなかった
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