むかし帝に愛された
身分の低い桐壺さま
みなの嫉妬にさらされて
はかなくこの世を去りました

忘れ形見の光る君
聡く賢く愛らしく
誰もが笑みを誘われる
後ろ盾こそないものの

桐壺さまを懐かしむ
帝のもとに新しく
桐壺さまにそっくりな
藤壺さまが上がります

亡き母君に似ていると
みなが口々申すので
亡き母君を慕うよう
光る君も懐きます

愛するわが子の将来を
帝は様々考えて
なまじ無力な親王より
臣下にすると決めました

大臣さまの姫君を
妻に迎えた光る君
けれど心はいつまでも
藤壺さまを慕うのでした

ライセンス

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1.桐壺・反し

源氏物語、第一帖。

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

閲覧数:102

投稿日:2024/07/30 23:01:55

文字数:254文字

カテゴリ:歌詞

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