残りわずかな、いや本来ならばまったく使っておらず、ものすごく余裕な小遣いなのだが、浴衣を買うとなると話は別で一気になくなってしまう。だからあえて「残りわずかな小遣い」と言わせてもらう。

その残りわずかな小遣いで浴衣を買いに行った。

デパートの衣服のコーナー。夏だけというだけはあり、ビーチサンダルに水着。服装も半袖のTシャツやら短パン。夏向けの背広などが並んでいた。

その一角に浴衣のコーナーがあった。KAITOと俺はベンチに座って待つ。悪いが俺らは浴衣とは縁がないのでな。どれがいいのかはやはり着るべき女性陣に選ばせるのがベストだろう。ちなみにレンはなぜか女共に連れ去られあれやこれやと遊ばされている。

「忌々しい・・・・・」

俺とKAITOは心底つまらなそうにレンを見て嫉妬していた。こういう時は何気に気が合うのが俺たちだ。

カ「なんたってようあいつはよう・・・女共にモテルんだ?」

俺「本人は無自覚なのは幸いだったな。自覚してたら何をしていたかわから  ん。」

カ「まあな。僕も下手したら闇討ちなりなんなりとしていたかもしれん。辛うじて理性で押さえ込んでるが。」

俺「・・・・・・・馬鹿なお前に闇討ちなんかできるもんかよ。てか、そん  なお前に理性があったことにも驚いたよ。」

カ「んだとう!?だれが馬鹿だとう!?マスターはまだ僕の本気を知らない  な!?」

俺「お前の本気なんか知らんし、興味もない。つか出来れば学業面で本気出  しやがれ。成績やばいだろ?」

カ「ふっ・・・・・嫌いな物には本気を出さないのさ・・・・」

俺「・・・駄目人間いや、ボーカロイドが・・・」

カ「何ぃ!?僕をポンコツ呼ばわりする気かぁ!?歌うことは得意だ     ぞ!?」

俺「それは知ってる。頭がポンコツと言ってるんだ。」

カ「ふん。歌さえ良ければそれでいいんだ!!」

俺「そーかい・・・・・」

などという雑談をしながら30分が経過した時、

ミ「マスター!!見てくださ~い!!」

と、ミクが機嫌よく呼んだ。どうやら買い終えたらしい。俺たちはいざ花いや、華を見に試着室の方へと向かった。

そして

「おおお~・・・・・・」

思わず、俺とKAITOは見とれてしまった。

そこには華が4つ咲いていた。

ミクは黄緑

リンは黄色

MEIKOは赤

ルカは黒

とそれぞれのイメージ(?)にあった色の浴衣を着ている。

ミ「結構いいのを選んだつもりです!!」

リ「結構可愛いねこれ。」

メ「ほんと。マスターありがとう!!」

ル「悪くないわね。」

とそれぞれ笑顔で俺に感想を述べた。

うん!!小遣い全額無駄にして大正解だった!!

正直、祭りに行く前に華を見れただけで満足な気分だった。

ああちなみにレンもなぜか浴衣を着せられていた。着せるのを手伝った定員の方もさぞや驚いたろうにな・・・・・・

レ「~~~~~~!!//////」

俺とKAITOを見てレンは顔を赤らめる。

俺(なぁ・・・どう思うよあれ?)

カ(いやいやいやいや男だよ・・・・な?)

俺(性別偽ってるとか・・・?)

カ(わ、悪い冗談はよしてくれよ)

俺(だが、俺は認めん!!こいつだけは・・・・・こいつだけは絶対認め   ん!!)

カ(はい?)

俺(KAITO、騙されるな!!俺たちは錯覚を見てるんだ!!本当は可愛いはずがある訳が・・・・・・・・!!)

レ「あ、あの~・・・・・・・」

と、脳内テレパシー会議をしていた俺とKAITOのレンが声をかけた。

レ「お気に・・・めさない・・ですか?マスター・・・・・////」

(がはぁ!!)

俺は脳内で鮮血か何かを吐いた。

俺(まてまてまてまて!!もじもじしながら恥ずかしそうにそういうのやめ  ろぉぉぉぉ!!破壊力でかすぎだわーーーー!!)

KAITOなんかはとなりで卒倒してる。ああこりゃ効いたなと思った。

ミ「あ、あの~・・・・・とりあえずお会計を・・・・」

と、ミクが何かを心配するような目で俺に尋ねてきた。どっちかといえば哀れみの視線に見えた気がしたが、気のせいだろう。

俺「う、うむ!!そうだな!!」

なんとか正気になった俺は会計を済まし、一度家に戻った。ちなみにレンのは会計オーバーであるしそれ以前に男だから駄目だった。せめてリンの妹とかだったら考えてたんだが・・・・・・

ミク達が着替えてる間に男共と話していた。

まあ、聞く内容はやっぱ、

俺&カ「なぜあの格好を?」

と、やっぱ一番気になるだろう。

レ「え~っと、ミク達に引っ張られてそのまま僕も遊び半分で着せられたんだ・・・・・・・」

俺&カ(あ~・・・・・納得)

レ「僕も初めは嫌がったよ?でも・・・・・・・」

レンは一回口ごもり、恥ずかしそうに答えた

レ「マスターが喜ぶって、ルカが言って、それでみんな悪乗りしちゃって・・・・・」

ああ~・・・・それで「お気にめさないですか?」と聞いたのか・・・・・・・・

レ「ちなみに、どうでしたか?」

俺「何がだよ?」

レ「僕の・・・・浴衣・・・・」

沈黙

俺(KAITO、どう答えればいい?)

カ(んなこと聞かれても・・・・・・・・・)

俺(いやだって答えにくいじゃん!!なんか精神的に!!つか、なんで聞くんだ     よ!?)

カ(知らないよ。僕にそんな趣味ないし)

俺(俺もねえよ!!)

などと、テレパシーで会話してると

ミ「マスター!!行きますよー!!」

と、着替え終えたミクが声をかけてきた。

俺「おう。今行く~」

心の奥底でミクに深く感謝した。

俺「レン。答えは保留ってことにしとけ」

レ「は、はぁ・・・・」

俺「ほら、置いてくぞー」

レ「ちょ、待ってくださいよ~」

保留・・・・・なのだから後で答えなくちゃいけないなと少し後悔したが、まあ祭りで忘れるだろう。と思っていた。

ちなみに答えというより感想は・・・というと、

「お前が女だったらパーフェクトだった」

ということにしておこう。

そんな小さなわだかまりを持ちながら俺たちは本題の祭りへと足を進めた。
   
                                続く



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ボーカロイドの夏祭り2

正直、もう夏休みはおわってますが、かと言ってほったらかしというわけにはいかないので投稿。出来れば浴衣姿のボカロ達を描いてほしいな~なんてwww←

ずっと書かなかったせいかちょっと出来は悪いです。まぁ、前のもそうかもしれないけど。

閲覧数:136

投稿日:2010/09/20 14:58:10

文字数:2,608文字

カテゴリ:小説

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