深い青で 塗りかためたような

 夜明け前  昨日を飲み干していた

 心臓の奥 星にも 獣にも

 なれない僕を 壊してよ



 
 桜が散って  まるで雪みたいだと

 雲の向こう かすかな死の気配 衰頽 

 凍えそうなほど 無邪気な 光 触れて

 指先 にじんでいく ぼやけていく





 
 忘れたはずの この手に残る体温が

 僕を刺す  「どうして、」

 いっそ殺してと さみしさのいろ 溺れて

 気が狂いそうに、なるの









 明日世界が 滅亡すれば、なんて

 水火  不幸に縋って 痛い

 「愛されることを 避けたがっているみたい」

 愛したことも ないくせに、って




 夢をみていた  空に手が届かなくて

 うつつと知る 君はいない とけて きえた

 水槽の底 息が、できなくて もう

 透明 こわれていく ちぎれていく



 
 足を止めて 耳を塞いで 目を閉じた

 僕だって、 「もういいよ。」

 いっそ汚してと 優しさに付け込んで

 最低な気分だ、なんて






 
  影が沈んでいく

  どうにかして歩くたび

  何かを失くす 音、泡沫

  もう空っぽ なのに

  満たされて、透明

  零した  僕は





 足を止めて 耳を塞いで 目を閉じる

 「永遠なんて、ないんだよ。」

 いっそ殺してと さみしさのいろ 溺れて

 気が狂いそうに、なるの




 最低な気分だ、なんか









 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

透明、花に零れて

「まるで君は、愛されることから避けて歩きたがっているみたい。」

「停滞を嫌うくせに、永遠を望んでいるの?」

「優しくすることでやっと、息をしていたんだと思う。」


 二作目です。曲募集中です。

閲覧数:379

投稿日:2018/02/06 17:25:08

文字数:653文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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