『箱庭』
差分殆どなく
繰り返される日常
単純で静謐な
知りすぎた世界

毎日反復し
繰り返すだけの日常が
世界のすべてだと思っていた

当然突然瓦解し
終わりを告げる「作られた日常」
終わりを告げるその声
怖くなりながら惹かれ


箱庭しか知らない僕は
突然世界に投げ出され


毎日を乗り越える
術さえ知らず
無知は罪だと知った時には
既に許しを請えず
絶望を知った時から
明日が始まり
日々が終わりを告げるのを
唯望んでいた


破壊残骸世界の欠片
箱庭には戻れず
後退失敗大失態
明日を告げる鐘の音だけが響き


待ち望んでも願っても
来ないのなら探しにいこう

箱庭の世界が
無くなったときすべてを失い
唯一つこの手に残った「僕の命」
使い方を持て余し
怠惰と欲望に身を任せて
墜ちていた


壊されたものは
大抵戻らないと
今更気づいた
無くしたものは
大抵戻らないと
思わされた

…生きる場所を求め、今…


戦いが始まる
生存の意味、その理由
追い求める戦いが
誰のためでもなく
自分のために
生きる意味を求める
終わりなき戦いを告げる
明日の鐘が

終わりに見えるものは一体何色の世界だろう?
今はそれを考える余裕もなく
ただ意味を求めて
進む道が
終わりのないことだけが
わかっていた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

箱庭

毎日は繰り返され、それが世界のすべてであるように。

そして、そんな毎日も、やがて終わりが来る。

戸惑いを感じていただけたらと思います。

閲覧数:36

投稿日:2015/02/18 20:41:15

文字数:553文字

カテゴリ:歌詞

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