確かに貸しが残った
未来のどなたかへの
「申し訳ない」と言いたくない
でもカウントダウンが0になるのを
見送って 夕べも
大体多分そんな感じで
吐いた絵の具は反吐臭くて
なんて赤くて
綺麗なのだろう
明日になって忘れる
ましてや明後日にはいない
被害者のなりそこない
次の街へ
間近になって思い出して
そこは 底ではなく
もっと深くへ
暗くて 頼りないのが来る
嫌いな味を避けた人を
「舌が子供 自堕落な証拠」と
一笑に付す クズ呼ばわりも
厭わない ピントが合わない会話
成り上がりが吐き出す欺瞞みたいな
でも 正しさは科学的に示されてた
それはもう ナメたあと
逃げ出したいくらいには苦い
苦笑いの今
忌々しい
明日になれば変われる
不確かな明後日 明々後日だって
きっと ほら ピンと来なくても
対(つい)の脚で
ああ 夢にまで見た楽園
ここは そこではなく
どこでもなくて
くだらなくて
明日になって忘れる
ましてや明後日にはいない
被害者のなりそこない
次の街へ
間近になって思い出して
そこは 底ではなく
もっと深くへ
暗くて 頼りないのが来る
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