S
全部煙管(きせる)につめこんで
火を点け焦がして吸い込んだら
肺の中で溶け合って
昇華されてく気がする

A
慣らした手練手管(てれんてくだ)を揮(ふる)い
二枚舌でさえずるのは
唯一無二の愛の歌
添い遂げんしょう 寅の刻まで

S
格子構えの鳥篭から
清掻(すががき)に乗せて色を散らす
生まれながらにそのように
定められたものだから

A'
意中の人も勿論いるけど
露呈すれば責め苦が待つ
姉女郎のあの御方
文(ふみ)を書いては 燃やす日々

S
ひとつになる日を夢描く
視線すら交わりはしないのに
情死なんて望まない
ただ一夜でいい結ばれたい

B
この身に絡みつく劣情を
帯と一緒に解けたなら
ああ今日も
鐘四ツ経て大門(おおもん)が閉じ
夜が眠るまで眠れない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

遊廓恋情物語

吉原の遊女の歌が書きたい…と思い立ち、勢いで書きました。
あまり遊女さんたちについて詳しくないので、
これおかしいだろ…って部分もあると思いますが
ご指摘いただけたら嬉しいです。

寅の刻…中宿から若い者が客を迎えにくる時間
清掻(すががき)…三味線で弾く歌詞のない曲(のはず)
情死・・・心中
鐘四ツ・・・大門(吉原の出入り口)が閉じる時間

http://piapro.jp/content/tgwf5k94yl3tdj9k
valts様が素敵なメロディーをつけてくれました。
こちら10秒でしあげたそうです。もう意味が分からないですw

閲覧数:65

投稿日:2009/03/05 13:39:51

文字数:337文字

カテゴリ:歌詞

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