舌を噛んで
吐(は)いた嘘を悔やむ素振りをして
その瞳は
密かに煌いて揺れた

どの感情を
君に向けていいの？喜怒哀楽
それ以外の
残酷な顔もあるんだ

帰る場所 守るための偽善
なら、いくらでも 言葉は 濁って 喉を潤す

偽りまみれ 嘘まみれ 穢れたこの世界に
知らず知らずに 紛れ込み 繰り返す 騙し合いだ
ねぇ、教えて 教えて その声の末(すえ)を
自分以外の 似た顔に 投げつけた 希望の笑み



軽い言葉
願いも憂いも届くはずない
わかっていて 尚まだ手を合わせるんだ

誰だって ご都合主義者でしょ？
演じることで 渦巻く 何かから 救われたい

願望まみれ 欲まみれ 何でも欲しがっては
手に入れればもう サヨウナラ 転がった その果実は
ねぇ、どうして どうして 甘く熟したの
誰かの声に 惑うまま 赤い皮を 削ぎ落とした


偽りまみれ 嘘まみれ その笑顔に隠した
君の心は 生きてるの？ 声上げる 隙もなく

言葉なんてもう なくなれば 今より顔が見える
想いの声が 好きの手が 繋がって 伝わるから
ねぇ、教えて 教えて 何を求めるの
自分以外の 似た顔に 語りかける 言葉捨てて