6 ジャスティス その2
「ちょっと欠席多くてやばいから来てんだよ。学校サボりすぎで高校行けなくなったらいやじゃん。」
「えぇ?レン君高校行く気なんてあったの?それお父さんとお母さんが聞いたらきっと喜ぶわ。」
「うるせーよ!お前だって成績落ちてきてんだろ。」
「う・・なんでわかんの?」
「なんつーかよ、お前中途半端に頭だけはいいだろ。いつも期末テストの結果上位で名前が出るじゃん。でもこの前のじゃ出てなかっただろ。」
「うぅ・・・ぐ、・・ぐはぁっ」
私はレンに言われたことがまったくのその通りであり、いや、中途半端に頭だけがいいという発言は断固認めない。とにかく成績がかなり落ちたことは私にとってショックなことで、その事実から目を背けるように過ごしてきた。それをこんな運動神経がいいのとゲームがうまいだけしかとりえのない双子の弟にまで指摘され眩暈がしてふらついた。
「お、おい!何だよ、どうしたんだよ!」
「いや・・別に、もう私のことはほっといて・・。」
「はぁ?お前頭大丈夫か?ゲームのやりすぎでネジが抜けたんじゃねぇの?」
「うぅ、抜けてなんかないもん。抜けてないもん。ちょっとゆるくなってるかもしれないだけだもん。いや、もうゆるくなってるだけだもん。」
私は自分で言っていることがよくわからないまま、涙目でレンに言い返した。
「な、何だよ。泣くなよ気持ちわりーな。別に俺、お前が泣くようなこと言ってないだろ。」
「うぅ・・抜けてないもん。ゆるんで抜けそうになってるだけだもん。」
「わ、わかったから落ち着けよ。恥ずかしい。」
「ぬ、抜けて・・。」
「はい、はい、抜けてない。抜けてない。もう、うるせー。」
その日の夜、私はゲームにINせず学校の勉強をしていた。うう・・前はこんなに難しく感じなかったのに・・ゲームもほどほどにしないと・・・。
そんなことを思いながら勉強に励んでいたが、ある程度やることを終えるとゲームが気になる。でもまたあの教官の指導を受けるのは嫌だ。
そう思いつつもとりあえずINしてみる。今日は断ろう。今日は市場だけ見てすぐ落ちるからって言って断ろう。今日はもう遠慮しますよー。
ぶつぶつと呪文を唱えるようにいいわけを考えながらINするとミスティさんから呼ばれた。
ミスティ 〔こんばんわ、リんちゃん (●´ω`)ゞ・゜:*:゜★⊃`ノ八"`ノ八☆・゜:*:゜ 〕
MASATO 〔こんばんわー(*^-^*) 〕
ミスティ 〔ちょっと付き合ってくれない?〕
MASATO 〔はい、いいですよ でも~ジャスティスさんにまた連れてかれるかもしれません〕
ミスティ 〔それなら大丈夫よ 彼にリンちゃんをしばらく貸してって言ってあるから〕
MASATO 〔えぇ!!ホントですか?〕
ミスティ 〔そろそろジャスティス君から独り立ちしたいんじゃないかって思ってねww〕
MASATO 〔えぇ・・まぁ・・そうですね〕
ミスティ 〔彼にどれだけリンちゃんが成長したか私が見てあげるっていってあるわ〕
MASATO 〔ジャスティスさんはなんて言ってました?〕
ミスティ 〔姉さんお願いしますって言ってたわよw姉さんがOKだったらアイツも一人前ですってね〕
MASATO 〔はぁ・・〕
ミスティ 〔レン君のときもそうだったのよね 彼はジャスティス君からいい加減自由になりたいって私に泣きついてきたわw〕
MASATO 〔www〕
ミスティ 〔それにジャスティス君と一緒じゃ気になる人とも一緒にいられないでしょ?〕
ミスティさん大好きだーーー!!私は部屋で大きな声をあげた
ミスティ 〔あとね、彼もそうだけど、まだ誰にもリンちゃんの正体は言ってないから〕
MASATO 〔はい、ありがとうございます〕
ミスティ 〔あれでしょ?中身は女の子だって誰にも教えちゃダメなんでしょ?〕
MASATO 〔いえ・・別にもういんですけど うーん、とりあえず今のままで〕
ミスティ 〔了解よ。秘密のままにしとくわね〕
MASATO 〔でも、misakiさんには教えようかなーって思ってます〕
ミスティ 〔いいわね。misakiちゃんも女の子だしね〕
MASATO 〔私、最初ミスティさんにホントは女の子って知ってもらったときなんかうれしかったんです〕
7 misaki その1へ続く
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