徒花


はらはらと黄昏れる花
彼方へと千切れゆく雲
滲んでは混ざり合う赤
夕暮れに綾をなす

時止めて 散りゆく宿命
夕闇にぼうやりと舞う
徒花よ 現実を塗り替え
この私消して 虚空(ソラ)へと舞い上がれ

嗚呼…

色を失くした思い出を
薄紅の花 埋めて
弔ってしまえたのなら
涙に映る花雨


満開に艶やかに咲く
川縁に色霞む靄
朧げな微笑み湛え
通り過ぎた面影

はらはらと黄昏れる花
彼方へと千切れゆく雲
儚さと虚しさにひとひら
舞い遊ぶ花が静かに朽ちてゆく

嗚呼…

刹那の命 燃やし果て
灰は大地を覆うの
真白く世界染まる頃
微かに灯る淋しさ


風に舞え 散る桜雨
今生の傷 忘れて
手を伸ばす先 煙る雨
はらはらと濡れる徒花

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

■徒花

raiderさんの【歌詞募集】タイトル未定への応募作です。

http://piapro.jp/t/D7Kz

@歌詞について
徒花は実を結ばぬ無駄な花といった意味もありますが、今回は儚く散る桜の意味で使っています。
桜の儚さをイメージして作りました。

桜吹雪の中にいると時間を忘れるような錯覚に陥ることがあるのです(+u+)

前バージョンでひらがなです。

2014/03/25 変更
虚空へ舞い上がれ → 虚空へと舞い上がれ
こくうへまいあがれ → そらへとまいあがれ

閲覧数:224

投稿日:2014/03/25 23:32:39

文字数:322文字

カテゴリ:歌詞

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