『アイオブザストーム』

空の匂いで雨を憂う様に

心の移り様が鼻につく

息を吐いて吸う度、

溢れる人の匂いに噎せ返ってる。

雨雲遮ることもあれば

程よい晴れ間が見える日もある。

目まぐるしい集りを避けた

先で映る君はまるで

雲一つない快晴のように

透き通る声と笑みを向ける

それが堪らなく愛おしくて

同じくらい怖くって。

どこまでも深いその瞳に

溺れ、息もできなくなるほど

吸い込まれ、掴まれて

「離さないでね」

雷鳴が君の声を妨げど、いいさ。

空模様歪むこの街の中で

君だけが僕を照らすのだから。


外は相変わらずの雨模様

君の周りだけを除いては

台風の目の様に

囲む雨雲が大荒れを告げてく。

「君は誰で、どこからやってきたの?」

何も言わず、ただ俯くだけ。

現の中で夢のように

ぼやけた空を映し出す

嘘一つない言ノ葉が

君をより分からなくするんだ

「早く私を見つけてね。風がすべて掻き消す前に」

どこまでを映す?この瞳は

恐れ、瞼を閉ざしてしまう

知らない、知りたくない

「離さないでね」

描いてた線を塗り潰すように

ぼくの頭の中は鈍色に止まる。

君がいなくなるような気がして

雲一つない君の心の

その意味を

その理由を

見つめる僕の目の前で

雨が頬を伝っていく。

「このまま誰にも気付かれずに

空の雲に溶けてく事だけ

それだけが怖かった。忘れないでね。」

震える声と笑みは溶けていく。

僕の頬を拭うように吹く風は

涙と想いを空へと運んだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アイオブザストーム 歌詞

閲覧数:98

投稿日:2022/09/30 20:24:24

文字数:669文字

カテゴリ:歌詞

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