夏の夜空に打ち放つ花火
冬の闇夜に撒き散らす吹雪
今すぐ思い出せなくしてみようか
アルバムから消し去ってしまおうか
時間はいつまでも動いてはいない
止まる日まであともう少しなんだよ
針をちょっとだけ進ませてしまえばほら
残されたページはたったこれだけ
たくさん勉強をして覚えた魔法
君のために使ってみたかったんだ
私はそれで無くなってしまうけれど
願いが叶えばそんなのどうでもいい
春の草原に広がってく花畑
秋の野山を彩ってく木の葉
今すぐ記憶から削り取ってみようか
日記帳を破り去ってしまおうか
地球はいつまでも回ってはいない
止まる日まであともう少しだけなんだ
カレンダーにちょっと細工してしまえばほら
残された誕生日はたったこれだけ
めいっぱい修行をして得た魔法
君だけに使ってみたかったんだ
私はそれが最後になってしまうけれど
想いが叶えばそんなのどうでもいい
ここまで書いてどうしようもなくなった
今すぐここで世界を止めたいのになんで
私には何をすることも出来ないままで
一週間後にはここにいられなくなる
お別れはピリオドになってしまうから
閉じこもったまま誰とも話したくなくて
目を閉じて耳栓をして口にテープ貼って
考えることもやめたら世界は止まりますか
じゃぁなんで涙が止まらないんですか
忘れたら楽なのに消えないんですか
時計を壊してもカレンダーを燃やしても
私には魔法一つ使えやしなかった
夕暮れが終わって星は落ちてこない
紙飛行機が窓に当たって落ちてきて
開くと「私を助けてほしくばおりてこい」
手を振る人影が額に人差し指当てる
私の記憶を今すぐ消してって伝える
さびしそうな笑顔で君は「分かったよ」
「楽しいのも悲しいのも全部消すから」
「だからちゃんとバイバイしようね」って
何一つ残さずに忘れたい忘れてほしい
「その大粒の涙が魔法の合図だから」
「100年後に必ず消すから待っててね」
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6.
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Thank you for supporting me...Introduction
ファントムP
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