追い越せないと嘆いた背中を合わせた
狂ったように手を振り下ろしてみても
何一つ拭い去ることはできないだろう
欠け始めていた夕景を見つめている
君にとっての昏い理由もいずれは
静かに沈んでいく心中のなかに
いつかまた来るはずだった陽射しも
同じようにうやむやになって
「朝になったら僕らは会えるのかな?」
その光の向こう側なんて知らないままでいた
伸びていく影法師の後ろ姿を
追いかけるようにずっと見つめていた
浅く眠りについて君を
少しだけ思い出したよ
まだ遠く離れている心の片隅から
見据えている顔を眺めていたよ
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