12月24日今日はクリスマスイブ。僕はマスターに内緒で自分で一生懸命作った、プレゼントを今日やっと作り終わってラッピングを終え、マスターに見つからないようにラッピングをしたプレゼントを大事に隠した。
「これでよし!・・・あ、もうお昼だ。マスターを起こしに行かなきゃ!!」
カイトは自分の部屋を出て隣のマスターの部屋のドアをノックしてドアを開けた。
「マスターもうお昼ですよ。起きて下さい、マスター」
カイトはマスターが寝ているベッドの近くまできて、マスターの体を軽く揺すった。
「ん~、もう少し寝かして・・・」
「駄目です~、起きて下さい」
カイトは中々起きないマスターの体を強引に引っ張った。
「カイトのケチ~」
マスターは頬っぺを膨らました。
「ケチで結構です!!」
こんなマスターにカイトはちょっと呆れた。
「マスターまた寝たらお昼ご飯抜きですからね!」
カイトはそう言ってドアを閉めた。
・・・30分後。
マスターはちゃんと起きて、新聞の最後のページだけずっと見ながらご飯が出来るのを待っていた。
「マスター出来ましたよ」
「お、出来たか」
マスターは見ていた新聞をテーブルの端に置いた。
「「いただきます」」
マスターはかなりお腹が空いていたらしい・・・。ムリもない、僕のマスターは売れっ子の小説家なのだ。マスターはほぼ毎日寝不足だったりする
カイトはマスターの事をずっと見ていたのかマスターが不意に話し掛けてきた。
「カイト今日はご飯食べたら一緒に出掛けるぞ」
「え!それは良いですけど、出掛けるって何処へですか?」
カイトは突然の事にビックリした。
「最初は買い物に行った後に行くから」
マスターはそう言いながら自分の口元に人差し指を当てた。
『ま、マスターが楽しそうなので良いです』
カイトは心の中でそう思いながらマスターに微笑んだ。
「カイト何余計な物入れてるんだ!!」
カイトがマスターの持っているカゴにアイスの箱を入れていた。
「余計な物じゃないですよ!!今日から1週間分のアイスを入れているだけです!!それにマスターだってドーナツ入れてるじゃないですか!!」
カイトはマスターに反論した。
「うっ!!」
マスターは図星で言い返す事が出来なかった。
「・・・そんな事は良いから行くぞ!!」
「話しを反らさないで下さい!!あ、待って下さいよ!!マスター」
カイトは早々と行ってしまったマスターを追いかけた。
「結局買ってるじゃないですか!!」
マスターとカイトは買い物の最中に言い合っていたけど結局買っていたのだ。
「まーまー、怒るなよ!!カイトのアイスも買ってやったんだから」
「それはそうですけど」
本当なのでカイトは言い返せなかった。
「それじゃあケーキでも作りますか~!!」
「はい!」
・・・ケーキを作ること30分。
「まーまーだな」
「去年は買った物でしたからね」
2人で作ったケーキは、売っている物より出来栄えは悪いが味は大丈夫だろう。
「あーあのケーキは美味かったな」
去年のことを思い出しているのだろう、顔がかなり綻んでいる。
『何だかんだ言ってマスターも甘いもの好きですよね』
カイトは心の中で呟いた。
「カイトこのケーキ冷蔵庫の中に入れといて」
「はーい」
カイトはマスターに言われた通りケーキを冷蔵庫の中にしまった。
「カイトこのツリーを窓の近くに置いてくれ」
「はーい」
カイトは中位のツリーを窓際まで持ってった。
「マスター毎回思ってたんですけど、ツリーってもっと早く出すものじゃないですか?」
「皆はそうかもだけど俺は思い出した時に出す!!それだけだ」
マスターは手を腰に当てて、偉そうに言った。
「マスターそこ、威張るとこじゃないですよ」
「・・・良いから、飾り付けした後出掛けるんだから」
「もう出掛けるんですか?」
カイトはもう少し後に出掛けるのかと思っていたのでビックリしていた。
「そうだ」
「じゃあ早く終らせましょう・・・」
「カイト出掛けるぞ~!!」
「はーい」
カイトとマスターは家を出て、大通りでページェントを見に行く途中に空を見ると少し暗くなってきていた。
「・・・調度良いかもな」
マスターは心の中で呟いたつもりだったようだが、カイトに聞こえていたらしい。
「何ですかマスター?」
「いや何でもない、・・・それより見えてきたぞ」
マスターは前方を指差した、指差した方をカイトが見て。
「うわー凄いです!!」
「カイト、ページェントのジンクス知ってるか?この中で色の違う光を見付けたら、幸せになるんだってさ」
「本当ですかマスター!!一緒に探しましょうよ」
カイトはそれを聞いて喜んだ。
「え・・・!!おいおいあれは中々見つからないんだぞ!!」
「でも探して見なきゃわかんないじゃないですか!!」
マスターはカイトに言われて渋々探す事にした。
「わかった、でも見つからなかったら帰るぞ!」
「はい」
1時間後・・・。
「マスター!!あれじゃないですか!?」
マスターはカイトに呼ばれて、近くに行って上を見たら本当に1つだけ色の違う光があった。
「でかしたぞカイト!!・・・本当にあったんだなビックリした」
「僕もビックリしました」
2人は少しの間それを見ていた。
「マスターここは何処ですか?」
「ここか?ここは俺の取っておきの場所だ!!」
カイトはマスターにどういう事か聞いた。
「どういう事ですか?」
「・・・それは、遠くを見てみろ」
「・・・?うわー凄いです!!」
カイトはマスターに言われた通り見てみたら、何とそこにはさっきまでマスターと見ていたページェントが見えていた。
「だろぉ?俺はお前が来る前の年は1人で見てたな」
マスターは昔の事を思い出してるのか、明後日の方を見ていた。
「そうだったんですか、・・・マスターでも今年からは僕と2人で見ましょうね!!」
カイトはマスターに噛み付かんばかりの勢いでマスターに言った。
「カイトそうだな、ありがとう」
「マスター僕こそありがとうです」
「・・・それじゃぁ帰ろうか?」
「カイトその皿取ってくれ」
「はいどうぞ、マスター」
カイトはマスターに言われた通りお皿を取って渡した。
「ありがと、・・・よし出来た!カイトこれをテーブルに置いてくれ」
「はーい」
カイトとマスターは、テーブルに2人で作った料理を並べた。
「来年も一緒に祝いましょうねマスター」
「そうだな、ってか料理が冷めるから食おうぜ」
「はい」
「「・・・頂きます」」
カイトとマスターは作った料理を食べ、たまに言葉を交わしながら料理を全部平らげた。
「「ご馳走様でした」」
カイトとマスターは空になった皿を台所のシンクに置いて、冷蔵庫の中に入れていたケーキをカイトはテーブルの上に置いた。
「カイト皿ここに置いとくぞ」
「はい、ありがとございます」
マスターは持ってきたお皿をケーキの隣に置いた。
「それじゃぁ、切りますか?」
「そうだな」
カイトはケーキを2人分切った、だが後2人分残っている。
「マスター来年は、アイスケーキにしましょうよ」
「それは駄目だカイト、お前え言ったよな『アイスケーキは自分の誕生日だけで良い』って」
「・・・」
カイトはマスターが言った事が本当だったので黙った。
「ほらカイト何時までもいじけてないで食べな」
「はーい」
カイトは余り元気のない返事をした。
カイトとマスターはケーキを完食し、カイトが用意した2人分のコーヒーを飲んでいた。
「カイトお前にプレゼントがあるんだ」
「え・・・!?」
カイトはマスターが言った事に驚いた。
「ほら」
「マスター!ありがとございます。開けて良いですか?」
カイトはマスターからプレゼントを貰って喜んだ。
「あぁー、いいぞ」
カイトはプレゼントを包んでいた袋を開けたらそこには・・・。
「・・・!!マスターこれ新しいマフラーですか?」
「おぅ、もう新しいマフラーの方が良いと思ってな」
「マスターありがとございます」
カイトは貰ったマフラーを早速首にまいた。
「マスター似合いますか?」
カイトは恥ずかしそうにマスターに問い掛けた。
「おぅ、似合ってる」
「あ!そうだった、僕もマスターにプレゼントを用意してたんだった」
カイトは思い出して、自分の部屋に戻っっていった。
「・・・?」
マスターは小首を傾げた。
「マスター僕からのプレゼントです」
カイトはマスターにプレゼントを渡した。
「あ、ありがと」
「マスター開けてみてください」
「あぁ~、・・・!!」
マスターは袋を開けたら中の物を見てビックリした。
「僕が自分で編みました」
「・・・凄いなお前は、ありがとよ!」
マスターはカイトに貰ったマフラーを首にまいた。
「どうだ?似合ってるか?」
「はい!!とっても似合ってます!」
カイトは首が取れるんじゃないかと思う位上下に振った。
-オワリ
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