きくはの投稿作品一覧

①
雨だれの音の中
その響きに色が流れて
それから聞こえてきたの
そう、世界の奏でる、、歌
②
最初の声は低くて
ささやき程の響き
次々目覚めの様に
ゆらゆら　声　広がる　...

①
遠い異国で　足音がした
踊り好きの三毛猫が一匹
軽い動きと　華やかな技
哀しそれは、嘲笑の的
見つめる瞳　一人の娘
その拍手は　猫に響く
その毎日は　娘に会いに
猫は踊る　花の様に
②...

矢は尽き果て　戦士の嘆きと怨嗟の渦巻く
屍　積み重なる　絶望　腐臭がたちこめ
戦場はもはや鴉の捕食場と成り果て
戦の神は杯を血で満たした
死者の魂で地は満たされた
トロイアの砦あまりにも難攻不落
それは嘆きの門　雷の塔　炎の壁
賢き一人の男　策を練る
巨大な木馬を作り始めた
神の玩具の様に美しい...

■
セイフク　ノ　ニオイ　ハ　ワスレタ　キオク
■
ローカル線の窓から見える　
ながれる景色　どんよりとした空　灰色の模様
つり革の揺れは鬱のひとつで
よれたスーツは疲れたわたし
停車の音　人の出入りと
懐かしい風　忘れてた匂い
ふと目を向けたら　...

①
祭りは夕暮れ　
賑やかに進む刻
赤の光　
は雲に隠れてる
本当は　
あなたと夕日を見たかった
寂しいの　
あなたが行ってしまうもの　
だから　踊りましょう　...