音継かなで

曖昧な情報で扇動
荒廃する誰かの心情　
妄想が暴走　境界線は不明瞭
介在する利権は失踪
情弱はひたすら盲信 　
表層の論争　バイアスだらけの宗教　
都合の良い理屈ばかり継接ぎ
忠告的　威圧的に　にじり寄れ
少し刺激的なセンテンスを添えたら　
あとは口に含むのを待つだけ...

これが三度目の金曜日
月明かりに照らされた君
例の合い言葉を交わし
互いに微笑み合い
刹那的なこの関係に
鼓動は次第に高まり
手を取り合って　欲に任せて
夜の街へと消える
持ちつ持たれつ？　肌身離さず？
錯綜する互いの思惑...

青春を分かち合ったこの街に　
いつまでも取り残されていた
刻むことをやめた秒針を睨み　
同じシナプス刺激してばかり
ふらつく足元照らしてくれ　
かつての輝き見せてくれ
確かにあのとき僕たちは手にしていた
街角　足隠す夕暮れ　
はかなく消えゆく夏の幻影
冷たい夜風が頬に突き刺さる...

毎週火曜の午後八時に　駅前のスーパーで待ち合わせ
少しでもあなたのそばにいたいから　予定を切り上げて早歩きする
「またのご来店お待ちしています。」　買い物リストは何とか揃えたけど
閉店しても姿は見えず　連絡も来ないまま子の刻に
いつも忙しい人だから仕方ないね　今頃汗水垂らし働いてるんだね
明日の朝食...

数え切れぬ期待に応え続け　気づけば誰からも羨望の眼差し
求められるものと理想が乖離して　歪な認知抱え生きてきました
この世で一番美しい存在であるために
弛まぬ努力をしてきた　惜しむことなく努力をしてきたんだ
輝きを与え続ける存在であるために
一心不乱に磨いた　己のすべてを捧げながら
LaLaLa…カ...

寂しい気持ち隠して　街の風を浴びていたい
張り詰めた空見上げ　乾いた唇を噛む
満たされぬ思いが爆発しそう　凍てついた街に揺蕩う(たゆたう)理想
白雪に戻れたらいいね
誰も知らない世界から　ただ一人俯瞰していました
それこそが　それだけが　私のアイデンティティ
誰にも干渉はさせない
無垢なあなた憎らし...

寂しくないよ　別にひとりでも
強がってないよ　望んでもいないけど
まあ仕方ないよ　これが運命だと
諦めて　目を背けて　すべてから逃げ出して
やるせないよ　何をしていても
体もだるいよ　いつものことだけど
踏み出せないよ　このままじゃ駄目だと
言い聞かせて　言い聞かせて　それでも変わらなくて
僕は何者...

ほらまた、あたしの邪魔をしようとしてる
空虚な言葉で時間を喰い潰してる
一過性の快楽で、それで満足なんでしょ？
甲斐性のない道を漫然と歩んでるんでしょ？
刹那的に日々を過ごすつもりはないわ
目指すビジョンは明白　曇りひとつないわ
軽薄で無計画なあなたとは違うわ
ベクトルの向きはひとつ　寄り道してる暇...