タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(26)
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溢れ返るバラツク聚落を朽ちた雪洞が鈍く照らす
唸る蒸氣、喧しく響き、最中に廓聳へる
紛ひ物の愛を身錢で乞ふ 今宵も軋めくは坐敷の間
光輝燦然と咲く卑し處 鳴り止まむ新内流しの音
縁側に腰掛けて差し仰ぐ
摩天の樓閣よ、御前さんは何思ふ
無間地獄の駕籠の中を
羽根捥がれ、其處に墮つ、忌みじく映ゆし私を
...花は微睡み、夢と消ユ
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花は微睡み、夢と消ユ_マスタリング
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花は微睡み、夢と消ユ_2MIX
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一粒を飲み干して、
ひととき極彩色の夢に溺れ
二粒を噛み砕き、
微睡む耽美な沼で虹を眺む
十の悦、舐め回す
奪われた熱の跡を残さぬように
百の楽、貪れば、
砕けど晴れぬ憎しみも楽になる?
閉じ込めた匣を開けぬように
只、蛆や愚者となりて身を零す...妄執のゲルニカ
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妄執のゲルニカ
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街路灯に灯りが点く
グレイの空、溶けてゆく
外れの公園で冷めた瞳の君と出逢う
降り積もる雪のように出逢いの刻は重なる
その瞳が熱を帯びた気がした
手と手を重ね合わせて、
営みを交わして、
口付けして、何処か血の味がして
たとえば、あの日に見た一幕が
幻ではなかったとして...溶けない109号室
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溶けない109号室
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バイタルサイン mastering inst
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バイタルサイン 2MIX inst
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バイタルサイン
神様が世界から消えた日、
爆ぜて色が絶えた僕の視界
凍結、悴む手が震えていた
秤をなぞる午前三時
嗚咽の首を強く締めて、
溢れ出た憎悪が胸を灼く
焼失、こんな心が醜くて、
愚図な僕でも救えるのかな
声が、顔が、記憶を揺らす...バイタルサイン 歌詞
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プレイアデス英雄譚(2MIX)
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夢想が形を成し、掴めた気がした
その刹那から運命の針に
打ち付けられて時計は廻りだす
地の果て、孤独の朝
血の果て、するり落ちて
最下層まで沈んで往くのか
堕ち尽く果てに待つ 蠱毒の朝
継ぎ接ぎと虚勢の道化は
舞台で無様に舞う
嗚呼、滑稽さ...プレイアデス英雄譚
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ある国の王女は言う
「いつか海が見てみたい」と
召使いは顔を背けて
皺だらけの手を震わせる
最期の晩餐の期限は数分後
残酷な夜 月が口角を上げる
窓を隔てた世界
儚さがいつか強さに変わるなら
この身を燃やして
灰を宙に撒いて欲しい...最期の晩餐は寝室にて 歌詞
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最期の晩餐は寝室にて オケ
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煉瓦の市街で唄を歌った 市民はそれを鼻で笑った
絵描きの市場 奪う支配者 絵は売り切れ途方に暮れ泣いた
カリスマを淘汰 美徳は火あぶりに
ブリキの人は列を成す
凱旋 喝采 歓声 鼓膜は破れそうだ 腐乱したパレード
個性を無くしたピエロに憐れみや布施は投げられない
賛美や賞賛の賞味は過ぎて華やぎは忘...ロニーのハッピーエンド
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ロニーのハッピーエンド
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べグラーベンは灯りを呑む
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誰かに見られているような
箱庭の中での暮らしも
幾百年過ぎてしまえば
当たり前に変わっていく
いつから世界は二つに
隔てられ、橋を掛けられた?
お互い満たされないまま
時計台の鐘が響く夜
スラム街が眠る頃に
都市街は卑しく喚いた...べグラーベンは灯りを呑む
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0と1の雑踏 過去は仕分けられ
恥も馴染んできて言葉を吐く
小さな火種は瞬く間に業火
落日は迫った 受け入れたくないよ
吐き気がするよ 吐瀉物に塗れ
気づきもしないまま笑う貴方に
嘆きもするよこんな異常自体に
慣れていく自分に
賢しさを気取って 不利益は削って
媚を安く売って 買い手は消え...廃棄場のポエトリー
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廃棄場のポエトリー
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列車は泡を吐き出しながら
海底の街を進んでいく
魚の群れが車体を揺らす
窓から見た憧れの世界
サイレンが海に響き渡れば
クジラが涙を流し
水かさは増していき
空に吸い込まれてく
泡沫のストーリー 沈んだ姫君
とある過去の話さ...ユーラの漂流記
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ユーラの漂流記
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寂寞の種
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雨の気配 群青の夜 脆いアスファルト 不夜城へ沈んだ
フェンスの向こう 微笑んだ貴方 脆い感情が崩れていく
咀嚼したリアルは腐っていた 駆け出した足は崩れ落ちた
戻らない時を恨んでも欲望には抗えやしない
古びた図書館の匂いがした 懐かしい母の記憶があった
その時、蜉蝣が息絶えて
瞳が覚めてく
葛藤 ...寂寞の種
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廃城と錆びた臭い スプリンクラーが水を撒き散らす
濡れた街 傘の大行列 湿る展望台
ずぶ濡れのコートの襟 正す男 冷めた瞳の奥
熱 霧 揺れ、全て喰らい尽くした
牢獄の主が言う 「とある少女をお前に預ける」と
あどけない表情の向こうを見透かしてしまった
男は生き抜く術、汚れた知恵 教えて身を消した
...雨と記憶とメメントモリ
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雨と記憶とメメントモリ