どうもこんにちは、透夜。といいます。 もっぱら歌詞ばかりでつまらないかと思いますがどぞ、よろしくです。
プロフィールを見る投稿作品10作品
もっと見る-
冷たい冬が わたしを切り刻んで
最初から何もなかったように。
まあるい輪っかの外側のように。
唯、あかい実だけが残ればいい
がたたん、ごととん
一粒、二粒、三粒、・・・
重たい白にたわんだ枝から
溜息みたいに潰れてく、あか
がたたん、ごととん
四粒、五粒、六粒、・・・...ナナカマド
-
咲かない花は何処。咲かない花は此処。
咲かない花はどれ。咲かない花はこれ。
枯れる前に、摘み取ってしまいましょう―――
小さな町の妖美な館
咲かない花は其処に佇む
小さな小さな 未開の花は
虚飾の薔薇(しょうび)に埋(うず)もれて
水が欲しいと 咽び泣く
「咲かない花は何処?」 「咲かない花は此処...十六夜薔薇の長い夜
-
鬼追いは好みでありません
鬼は凍て 一人ぼっち...
花一匁ならいかがでしょう?
花冷えも忘れられる 甘美な御遊戯の予兆
「風と戯れに遊びましょうか」
夢か現か 寝てか醒めてか
棺の中からぽつり 囁く
「ここはとても冷たい。」
架空の声は鏡に沈みて
囚われを望んだ想の影とて ...凍源郷
-
宵時の灯 数が足りない
自嘲気味な哂い方 目障りでも
まだ星の数を覚えている
また星の数を数えている
ゴチャゴチャに飾り立てた頭ン中
硝子のように 核が王座に腰掛けたまま
きらりきら、り
導きに息を吹き返すのは
夜の灯りか変わらないビー玉か――...逆戻
-
吐き気が止まない程に大嫌いなアノ存在が
自分の片親だから
どうしようもないから 術を持たないから
自分を傷つけることしかできない
何も変わらないことを理解っていても
終幕のときを望まずにはいられなくて
「倖せにしてくれなくて有難う」
夜が凪ぐ頃、緋い落涙と―――...自傷の雫
-
榮域に捧ぐ花 いつも探してる
君に似つかわしい 詛われた花を
少々?致死量?
「Memento mori」
-Do not forget I (Some time) die without fail-
君のコエだけが 木霊する
「Persona non grata 」
-person not wel...華手折る君へ
-
さよならの傷跡と 伝えたりないさようなら
ブーケに託して孤独に投げ捨てた
哀しみの連鎖が歯車を廻して
私が独りでなくなるように
6月だけは笑顔でいさせて―――
それだけで良かったと、嘘と祈ったのに
それだけでは足りなかったけれど
それなりでも
知りたかった気持ちがあったから
「私だけが幸せになれ...Crime of rose
-
年前と同じ あのサーカスが あの人が
2度目のサーカスが
私を舞台へ呼びにくる―――
鈴の合図 初めての公演
サーカスが終わらない限り 悪夢もまた終わらない...
Abyssus abyssum invocat.
最初に悲鳴をあげたのは誰?
星は伝えてしまった 朝日が裏切ってしまったことを
Cred...ouverture-開幕-
-
ある底冷えのするような冷たい日 涼暮月(すずくれづき)の朝
やさしいひとは 静かに口を開く
「きみがほんとうにいきたいところをいってごらん」
<outside>
不幸を其の身に背負う憂鬱
ヘイゼルの瞳は黒に染まった身に似つかわしい
籠女 籠女...
「嗚呼 奪われた声では何も届かない―――」
伝わら...o+i→girl
-
「このままでは憎みあってしまうから...」
それより前に 僕たちはさよならを知っていた
泣かないよ、これは哀しみじゃなくて痛み
「君が愛したもののなかに 僕がいないように...」
僕からのさよならに 君は泣いたのかな
濁った鏡(ナイフ)では 君の表情(カオ)が見えないよ
願うのは、またこの世...嘘を吐くのが上手なぼくたち。