yogiri

深い闇の底　沈んだ夜に
捕らえた獲物が 騒ぎ出してる
罠にかかる 馬鹿共を眺めて
最高の景色だと 手を叩いた
一本の糸を 垂らしては引いて
食べ尽くした 次は誰にしようかな
逆さまに落ちた　蝶の羽を
引きちぎる音が 虚しく響く
最後の景色は どんな眺めだ?
問う前に 既に息は絶えていた...

ふわり 落ちる
風に香る 花びらが
優しいあなたの 声に誘われ
辿り着いた 光の世界へ
花筏に乗せた　届かない言葉も
水の中　沈めてほしい
寂しそうな顔で 笑いかける君が
思い出と共に 流れてく
はらり　落ちる
心　揺れる花びらが...

白銀に覆われた 凍えるような空の下で
ずっとこの日を夢見てた 手を伸ばせば届く気がして
君の隣がいい　幸せになってほしい
それが言えなかった　僕の罪を赦して?
失われたこの時間は　もう二度と戻ってこない
この世界を終わらせる　その瞬間を見てほしい　
絶対零度のこの地で　何度も君の名を叫ぶよ
氷の下に...

気づいたら 好きになってた
いつからなのかは 知らないけれど
花火を見てる 君を見るたび
まだ終わらないでと 願うんだ
夏が終わりを 告げるのなら
打ち上げ花火の音も 消える
脳裏に焼き付く 君の笑顔だけが
頭から離れなくて 赤信号を突っ切った
夏の匂いを 消すように
冷たい風が 吹いた...