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硝子越しの柔らかな
午後の日差しを受ける人
きらりきらりと輝いて
僕にはそれがただ眩しい
胸を焦がした熱情を
差し向けたとて意味はない
貴方の睫毛は涼やかに
伏せて僕など目もくれない
その涼やかなかんばせに
ひとたびそっと口づけて...氷菓子恋歌
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生まれおちるその前は
一面の黒の中
貴方を待ちわびていた
扉の鍵を持つ貴方を
手を放されるそのときは
また闇に還るのかと
そう思っていたけれど
真実はもっと残酷だった
真っ白な部屋で
真っ白な僕は...After Enter Key is Pushed...
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とろけた硝子のように紅い夕陽が
地平線の向こうに沈もうとしている
天を仰げば
空は青と赤のコラボレーション
青は夜のいろ
瞬くあまたの星をちりばめた
底知れぬ夜の闇
赤は昼のいろ
食い尽くされる昼のひかりの
まばゆいばかりの最期の輝き...夕陽と星