真里

【C】
何の音沙汰もなく 半年が過ぎた
「元気にしてますか？」
メッセージを送る指が震える
『僕は元気にしています』
【A】
広くなったワンルーム
今でも君の面影を探している
あの時くれた煙草は
あと一本残ってる...

【S】
ラブソングも失恋ソングも
なんかちょっと違うな
恋人関係の時は好きだった
ほんとに好きだったんだよ
【A】
考えても答えは見つからなくて
大人のつもりだったけど
水を浴びたみたいに頭が冷える
【B】...

【S】
fRameの中覗いたら
そこは七色輝く世界
僕ら照らす光がすぐそこに
【A】
白と黒に染まった
何の変哲もない街で
君と今歩きだそうとしてる
【B】
真っ白な画用紙を...

【A】
「可哀想だね」って人は言う
僕にはこれが当たり前なのに
『可哀想』ってなんだろって
だから壁が出来てしまうんじゃないの？
【B】
病気した人にしかその苦しみが分からないように
僕の苦しみも僕にしかわからない
普通はそれが当たり前なんだよ
【S】...

君と出逢えるその日まで
いつまでも待っているから
君が大きくなってる頃が
あぁ、楽しみだな
僕が目指したその道は
僕一人じゃ歩けないから
隣に立つ君と一緒に
手を取り合って歩いてゆくよ
握り締めたその輝きが
一際綺麗になる時...

【S】
忘れようとすればするほど
君の記憶は鮮明で
忘れようとすることだけが
君を思い出すきっかけになる
【A】
あれからもうどれくらいが経ったかな
僕の中ではまだ昨日のことのよう
【B】
簡単に思い出せるのに...

【1A】
携帯に保存された画像フォルダ
未だに消せずに残ってる
昔のままの君がそこにいて
たまに見返しては
あの頃を思い出して泣きそうになる
【1B】
その度に何で見てしまうんだろうと後悔する
自分で残して 一人で泣いて
バカみたい...

【C】
海辺の道を君と歩く
真っ直ぐ続く一本道
足元に転がる貝殻が
音を鳴らして2つに割れた
【1A】
携帯の着信
通知が鳴り響く
【1B】
静まり返った部屋の中...

【A】
通り雨が真夏のアスファルトを濡らす
鼻をツンと刺す匂いが
僕にはとても心地よかった
【B】
傘もささずに空を見上げる
周りの人も温度も
全てが一緒になって駆け巡った
【S】
僕はどこにいるのだろう...

【A】
小さい頃に君にあげた
シロツメクサの指輪
白い花が小さな薬指に咲いていた
【B】
嬉しそうに笑う君の顔が
今もまだ思い出される
【S】
子供の戯れ言だと
君は流すかもしれないけれど...

【A】
寂しいと言った
君には何が見えてるんだい
もう泣かないでよ
【B】
涙が枯れる前に
強く 強く
君を抱き締めたい
【S】
Rainy Love 僕はいるよ...