れゐん 群雲Pの投稿作品一覧

手と手と手と手を重ねて
ドキッドキッ 胸の音止まんないの！
ねぇ今すぐ あたしの気持ちに 気づいてよ ばか
危ない！転びそうになった君の手をとっさにとったら
恥ずかしがって ありがとうって
それはずるいじゃん
べっべっべっ別に君のこと好きなわけじゃないんだから
ウソに隠した ホントのコタエ あたし...

「勝って嬉しい」だなんて
つまらない嘘ね
負けるだなんて有り得ない
あたしは天下一の大泥棒
あの子が欲しいと決めたなら
狙った獲物は決して逃さない
相談なんていらないわ
欲しいものは全て盗みましょう
さぁさぁ今宵御覧に入れましょう　タネも仕掛けもない魔術（トリック）
隠したダイヤ暴き出し　あなたの宝...

恋破れて夜空を眺めば
燈籠人影照らしゆく
露の光に導かれ
2人は恋に落ちていた
今宵　あなたの姿は無く
あの夜思い出して　逢瀬願う
露の如く美しく　純白纏いし　その姿
瞳いま奪われて　また再びあなたと相見えた（あいまみえた）
初めての口づけは甘くて冷たい味がした
心さえうばわれて　嗚呼　誤り気付かず...

声が聞こえる　今私を呼ぶ声が
あなたは誰？　問いかけて
そっと瞼を開いた
沈みゆく夕焼け　三日月は顔を出した
何も変わらない　いつもの帰り道　
隣を歩くあなた　いつもとどこか違った
花火を見に行こうと手を引かれて
何か忘れている　大切な記憶を
胸は高鳴り　顔上げれば
夜空に花が咲く　嗚呼...

紅葉舞い落ち世界は緋色に染まりゆく
心隠したその刹那(せつな) 常世(とこよ)無彩(むさい)に変わりゆく
悼み(いたみ)重んじ現在(いま)歩み止めた私が情け無いというのならば
弔い(とむらい)軽んじて過去忘れたお前らは情の無い生ける屍(しかばね)でしょう
雪が舞い落ち世界は銀色に染まりゆく
瞳　閉じ...

「それじゃ、またね」　手を振る君
最後の言葉だと知らず
夏の終わり　黄昏(たそがれ)時
覚めない夢に囚われる
喉まで出かかって飲み込んだ言葉
思いを一つだけ伝えるだけなのに
雲が月を隠すように
神様があなたを隠す
「ずっと一緒にいたかった」
闇夜に消えた一縷(いちる)之夢...

桜の花が舞い落ちるように
一重の桜、一縷(いちる)の夢に落ちて
桜色づくこの季節
満開の花を見上げて
そこに立つあなたの姿は
底知れぬ幻のよう
一つの言の葉交わすとき
隠されたあなたと出会い
そんな在り来たりな温もりに
この心惹かれていたの...