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いつだったかと同じように、
あるものが気になって早くに学校についた。
ソレはもう貼ってあった。
恐る恐る視線を上げると…。
1位 鏡音 リン 500点
2位 鏡音 レン 500点
3位 ―――――……
おかしいと思う人もいるかもしれないが、
この学校の順位付け方はこうなる。ヘ〇サ〇ンみたいな。
つま...ピュア⑥
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俺はあの宣戦布告から、ずっとその場で呆然としていた。
白昼夢かと疑うが、
目の前には"大学入試対策"。
リンは、
『恥ずかしいから行くね。』
と足早に出ていってしまった。行こうとするときに置いていったのがコレ。
何で置いていったのから不明。これが夢じゃないと物語る。
夢じゃない。
だからって、どーし...ピュア⑤
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待って…
ちょっと待とうか。
俺らまだ14歳。
夏休み前。
遊び盛り。
なのに、大学!?
しかもこれ、T大!?
リンの向かいに座る途端に硬直。そして脱力。
「…勝てねぇ…。」
そんな様子を不思議そうに眺め、微笑む。...ピュア④
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図書室に着くと、窓が開いているようで風を感じた。
風はカーテンを揺らし、カーテンは太陽の光を弄んでいた。
そのまま視線を巡らせると――
――リンが居た。
その事実を捉えると体が固まった。
え!?何コレ!?ついに幻覚まで見ちゃうようになっちゃった!?
と、目を強く擦るがそこには紛れも無い、意中の女の子...ピュア③
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一限目のチャイムを聞きながら、屋上のフェンスに寄り掛かった。
動いた体の熱を冷したくて、風にあたっていた。
力を抜きフェンスに背中を預けるとギリリときしぐ。
夏場とあってあたってくる風は生温い。
耳うるさい蝉の泣き声をBGMに脳内会議を開催。
レンA:くそ~!次こそは絶対かってやる!
レンB:まるで...プュア ②
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越えられない壁がある。
それは
それほどの大差はないが……
絶対に越えられない。
今朝はあるものが気になって、早くに学校に着いた。
二学年専用の掲示板にはすでにそれは貼りだされてあった。
今回は――…
「また負けたぁぁぁぁ!!!」
後から登校してきた男子達の
中心で、結果報告。...プュア ①