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手をのばすのをためらったのは
振り払われるのが怖かったから
“わたし、勇気ないから”って
ずっと逃げてる自分を肯定してた
それじゃダメだって気づけたのは
背中を押してくれる人がいたから
がんばっても怖くないって
いつだって帰る場所があったから
でも本当の気持ちに気づいたのは
安心して戻れるはずの場所...大切な場所
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柔らかい風が頬を撫で 桜の花弁が絨毯を敷く
川を流れる水面に浮かぶ 桃色の花びら
肌が焼けそうに熱くなり 夏がやってきたと気づく
海に日差しが反射して 寄せては返す白いさざめき
紅い紅葉が秋を告げ もう一人だと思い知る
見上げた空に添えられた 黄色い銀杏の葉
空から舞い降りてきた 白く淡い結晶に気づ...四季
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この見慣れた教室で ずっと勉強してきた
見慣れた黒板も 使い慣れた机も
すべてが大切な思い出になって
僕の胸に刻まれる
あたりまえになってしまった毎日に
終わりがくるなんて実感が湧かなくて
ずっと続くような気がしてた
どうして時は過ぎて
僕の記憶は薄れて 人は変わるんだろう
ずっとこのままでいられた...卒業
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君を追いかけて 追いかけて
あの路を駆け抜けて 全力疾走して
後姿が見えたときの喜び 忘れない
君に向かって叫ぶ 「待って!!」
振り向いた君の瞳は 涙に濡れている
気にしないでって 気にするよ
忘れてねって 忘れないよ
これは違うのって 何が違う?
一緒に行くって 本当に?
君の隣に並んで歩き出す...君
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雨に降られた ヒロイン気取りで
重い足取り 俯いた表情
でも本当に悲しいことは
こんなとき 肩を抱いてくれる
愛しい人さえ どこにもいないこと
お願い 雨よ 私を濡らして
その冷たい矢で心を貫いて
お願い 雨音を 私を隠して
存在さえわからなくなるくらいに
こんなときでも 雨は降り続く...眠らない彼女