灯宴の投稿作品一覧
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【IA】『雪の夜』◇歌付けました
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映る自分に手を伸ばした
揺れ動き波紋する水鏡
無意味な揺り篭が絡まる
空白から形作られた輪郭
奪われる悲しみと痛みが
己の愚かさで狂いそう
この地を這う祈りですら
揺るがない輪廻の連続が
背く事を許してくれない
懐疑的な思考は高望みで...【Gear which goes wrong】
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不必要な激情に駆られ
傷付いた心が発する声は
まるで壊れた機械音
意思があるかのように
鳴り続ける雑音
曖昧になってく後悔は
微睡む日々で忘れたよ
とても綺麗な言葉には
残酷さが見え隠れする
否定する言葉達が...【Disorderly】
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コンクリートの地面に
石を押し付けて落書きしよう
描いた絵が不思議と
絵の具よりも馴染むから
懐かしいあの頃
君と遊んだ記憶に
僕の口元は自然と緩む
君と交わした指切り
約束は覚えてないけど
楽しい事だとは身体が憶えてる...【追想ノスタルジア】
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人々の行き交う 駅の片隅で
一人ただ歌を歌う
君のギター掻き鳴らして
この曲を歌う度 蘇る君の記憶
二人笑って歌ったよね
だけど今僕は
泣きながら歌ってるよ
独りで
君を想い歌う僕は
歌を捨てた歌唄い...【無声哀歌】
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僕の身体に降り頻(しき)れ
冷たい雨の雫よ
心を壊す程に 打ち付けろ
非情な程に強く
何も残すな
何も……
土砂降りの中 折れた傘ぶら下げ
剥げ堕ち流れ去っていく 昨日を眺める
手を伸ばしても 届かない無力さ
目の前のものを 救えない歯痒さ...【Rain】
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君の背中を追いかけていた
だってそれが日常だった
絶対に追いつく日は来ないって
僕はいつでも 君の背中を見て生きてくって思ってたんだ
でも本当はいつか君の隣に並べたらって
そう 思ってたんだよ
……そう 思ってたのに
追い越してしまった 君の背中
君はもう 進まない
君の時間は 止まったから...【Over Time】
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振り向けば遠く
今はもう
見下ろすほど高く
優しい笑顔が僕の心強くさせた あの頃
進む道が分かれたあの日
膨らみすぎた想いが 静かに降っていた
今でも心の音に耳を傾ければ
君のその声が聞こえて来るよ
人の波の中でも
君を見つけて動けなかった...【夏終唄】
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君の声が思い出せない 自分が憎い
君は今 何処にいるの?
いつまでもずっと 一緒だと思ってた
君はいつでも 僕の隣にいたから
君のいない日常なんて 考えなくて
けれど君は唐突に 僕の前から消えた
探しても探しても 何処にも居なくて
手を伸ばしても 虚空を掴むだけ
時経つ毎に消えてく 君との思い出
繰...【追憶】