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レンくんは、少し心配そうに言う。
「あいつ、何か最近、落ち込んでるようなことが多くて」
「あら、あのいつも元気なリンちゃんが?」
ゆくりさんは、聞き返した。
彼は話をやめて、手に持ったガチャのカプセルを、筐体に入れ終えた。
そして話を続けた。
「うん。あいつの部屋に行っても、ぼーっとしてることも多い...玩具屋カイくんの販売日誌(236) 妹がヘンなんです
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ダンボール箱を開けながら、レンくんが言う。
「わあ、この“進撃の騎士”、なんか可愛いね。デフォルメ・タイプのやつですね」
箱の中の、大きなビニール袋の中に、小さなカプセルに入ったフィギュアがいっぱいつまっている。
「夢中になって、仕事忘れないでよー」
袋を手に持って、ためつすがめつしているレンくんに...玩具屋カイくんの販売日誌(235) 販売好調、ドール新製品!
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頭を掻きながら、レンくんがゆくりさんのお店に戻ってきた。
「すいませーん、遅くなっちゃって」
ジロリと彼をにらんで、ゆくりさんが言う。
「遅いわよー。りりィさんのとこで、ダベってたんじゃないのー?」
「ダベる、って、なんか、懐かしい言葉ですね」
ホソノさんが、微笑んでボソッと言う。
ん?という表情で...玩具屋カイくんの販売日誌(233) ホソノさんの商品論は?
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ブースの売り場には、リンちゃん目当てに行列ができている。
リンちゃんは、テキパキと商品をレジ打ちしたり、にっこりと手渡したり。
ときには、握手などもして、サービス満点だ。
「ねえ、れおんさん。ダメでしょ、大事な彼女にあんなことさせて」
ルカさんは、ブースの横からその光景を眺め、ちょっと口をとがらせる...玩具屋カイくんの販売日誌(232) リンちゃんに魅入る人
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ゆくりさんとホソノさんが、テト・ドールについて、いろいろと話し合っている、その頃。
幕張メッセの「ワンダーランド・ショウ」の会場は、あいかわらず賑やかだった。
れおんさんとルカさんの「ハミングス」のブースは、なかでも一層、盛り上がっていた。
新製品「リンリン・はっちゅーね」を手にしたリンちゃんを、男...玩具屋カイくんの販売日誌(231) リンちゃんドール、ますます加熱!
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ゆくりさんのお店「ゆっくり」で。
アルバイトのレンくんは、上海屋に行ったきり、サボって帰ってこないようだ。
店内のソファで、お客のホソノさんと、ゆくりさんは、話を続けている。
「まあ、その方、どういう方なのかしらー」
ゆくりさんの問いに、ホソノさんは答える。
「ええ。そのオサカモトさんという女性が、...玩具屋カイくんの販売日誌(230) 魔術の会社と、オカルトと
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ゆくりさんのお店に入ってきた男の人。
それはテトさんたちと一緒に、新しいテト・ドールを作っている、ホソノさんという人だった。
「いやね、まあ、来週から、このドールの販売が、本格的に始まりますでしょう?」
微笑みながら、ボソボソと話す彼。
「えー、そうみたいですねー」
あいづちを打つ、ゆくりさんに、細...玩具屋カイくんの販売日誌(228) ドール、いよいよ販売開始!
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「店長も、コーヒー飲みます?」
ルコ坊が、りりィさんにすすめる。
「そうね。じゃ、1杯お願い」
「はーい」
ぱたぱたと、店の奥へ入っていく。
それを見ながら、レンくんは、りりィさんに聞いた。
「テトさんの新製品で、気になる事って、なんですか?」
彼女は、ちょっと笑って答える。
「うん、大したことじゃ...玩具屋カイくんの販売日誌(227) テト・ドール人気上昇中
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りりィさんが、自分のお店「星を売る店・上海屋」に戻ってくると。
店のカウンターで、レンくんがルコ坊とおしゃべりをしていた。
ルコ坊の特製のブレンド・コーヒーを飲んでいる。
「あ、りりィさん、お邪魔してます」
「あら、いらっしゃい。納品かしら?」
彼は頭を掻いた。
「ええ、さっきウチの新製品のポストカ...玩具屋カイくんの販売日誌(226) テト・ドールの人気が!
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ゆくりさんのお店「ゆっくり」に、駿河ちゃんが遊びに来てから、ちょうど一週間後。
あの日は、お客のりりィさんや店員のレンくんを相手に、駿河ちゃんがいろんなおしゃべりをしていった。
今日は、ゆくりさんが逆に、お客として、りりィさんのお店「上海屋」に来ている。
お茶が飲めるちょっとしたコーナーで、ゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(212) 上海屋の午後のひととき
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ゆくりさんのお店に、お客としてやってきた駿河ちゃん。
りりィさんたちに訪ねられて、“人形”の秘密を少し、話し始めた。
「あたしと姐さんで、デフォ子さんに、特注のはっちゅーね人形を作ってくれるよう、頼んだんです」
そう聞かされて、ゆくりさんは興味津々の様子で聞いた。
「あらー、そうなのー。でも、特注っ...玩具屋カイくんの販売日誌(210) 新しいドール
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キャラクター雑貨のお店「ゆっくり」に、お客でやってきた駿河ちゃん。
彼女は、お店でバイトをしているレンくんと、顔見知りだった。
「たまに、ライブハウスで会いますよねッ。へえ、ここでバイトをされてるんですかぁ」
駿河ちゃんの言葉に、レンくんは頭を掻く。
「ええ、雑貨が好きなもんで。ええと…」
「あ、あ...玩具屋カイくんの販売日誌(209) 「ゆっくり」と、駿河ちゃん
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テトさんの店、「カフェ・つんでれ」で。
お客の霧雨さんが、テトさんに熱心に勧めているのは…
新製品のアイデアについてだった。
「こんどのテト・ドールに?」
テトさんは、霧雨さんに聞き返した。
「そうです。テトさんの製品ですもん、デザインとかはきっと、素晴らしいと思うけれど」
霧雨さんは、うなずきなが...玩具屋カイくんの販売日誌(208) 霧雨さんの“新製品”提案!
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「ふぅん。そう、それじゃあー、あれなのー?」
相変わらず、のんびりとした調子で、ゆくりさんは聞いた。
「あのお人形が、不思議なしゃべり方をするのは、仕掛けがあったってわけなんだ」
「うん、そういう感じもしますね」
レンくんは、カウンターの中で、店のチラシやクーポン券を揃えながら言った。
ゆくりさんの...玩具屋カイくんの販売日誌(206) いらっしゃいませ!
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いま活躍中の、デザイナーたちが入居している施設「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
レン君はここを訪れて、友達のテトさんたちと話している。
「そうなんですか。ここのデザイナーさんたちも、メンバーが変わるんですね」
レン君が言った。
「そうなのよ」
テトさんたちはうなずいた。
「じゃ、皆さんは今度、...玩具屋カイくんの販売日誌(198) 不思議ゾーンと、不思議な人たち
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ディズニーのエイリアンの人形が、置いてあるカウンター。
その横の椅子に座って、りりィさんが湯栗さんと話をしている。
湯栗はいり(ゆくり・はいり)さんが経営する、雑貨とキャラクター商品のお店「ゆっくり」。
カウンターの上には、エイリアンと並んで、“はっちゅーね”の人形も置いてあった。
「まあ、面白い人...玩具屋カイくんの販売日誌(196) りりィさん探偵団、発動!?
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ガラスの大きな引戸のある、明るい感じの店。その前に大きな花輪が置いてある。
デザイナーの湯栗はいり(ゆくり・はいり)さんのお店がオープンしたのだ。
店の名は「ゆっくり」。雑貨と、インテリアっぽいキャラクターグッズを置いている。
大きなお祝いの花輪と同じように、いやそれよりももっとインパクトがあるのが...玩具屋カイくんの販売日誌 (106) 雑貨店「ゆっくり」オープン!
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「すごいね。取材とかが結構、来ているね」
ルコ坊が、モモちゃんに言う。
「そうね。ちょっとビックリだな」
目を丸くして、モモちゃんが答える。
先日、新しくオープンしたカフェ・ギャラリーの「ゆうひ」。
お茶や軽食をとりながら、壁面に展示したアートや絵画を楽しめるお店だ。
きょうは、店長のモモちゃんが作...玩具屋カイくんの販売日誌 (105) モモちゃんの個展開催
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●テトさん兄妹に相談
御茶ノ水の駅前のショッピングセンター「らら」にある、「ボイス・カフェ」。
ここで楽しそうに話しこんでいるお客。
ちょっと個性的な3人だ。
いちど見ると忘れられない、不思議な、でもやさしそうな雰囲気の人は、湯栗(ゆくり)さん。デザイナーだ。
席の向かいに座っているのは、テトさんと...玩具屋カイくんの販売日誌 (102) ゆくりさんも店を出す
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