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~巡音ルカの日記より抜粋~
あの日―――――
動物病院から八又署に戻ってみると、数百人の黒猫組組員と、9人の幹部が縛り上げられた状態で届けられていた。
ドンキーの話によると、いきなり突風が吹いたかと思うと組員たちがどさどさと投げ込まれてきたらしい。
その時に机に投げられたとい...ボーカロイド達の慰安旅行(19)~猫の騒ぎと旅の終わり~
Turndog~ターンドッグ~
町はずれにある小さな動物病院。
その動物病院の玄関の扉が―――――勢いよく開かれた。
『先生!!俺だ、クロスケだ!!』
開かれた扉からクロスケが飛び込んできて、それにロシアン、そしてルカたちが続いて入ってきた。
奥で頭を抱えていた老人が顔を上げて、そして目を丸くして立ち上がった。
「むむ...ボーカロイド達の慰安旅行(18)~ロシアンの光~
Turndog~ターンドッグ~
『娘のため…………だと?』
クロスケの喉に爪を突き付けたまま、ロシアンが眉間にしわを寄せる。
『どういうことだ?詳しく話してみろ。』
少し凄みを効かせた声に、伏し目がちになりながら、クロスケはぽつりぽつりと語り出した。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>...ボーカロイド達の慰安旅行(16)~ロシアンとクロスケ-伍【想いと堕ちた心】~
Turndog~ターンドッグ~
―――――素晴らしい。血沸き肉躍るようだ。
戦いこそは俺を生かす最大の糧。このあふれる力を試せる本気の戦いこそ、俺が求めていたものだ。
ルカたちに―――――平和を好むあいつらに嫌われたくないなんて、俺らしくない感情を抱いたが故に、ずっと封じてきたが、やはり俺は戦いの中に身を置かなきゃな。
…...ボーカロイド達の慰安旅行(15)~ロシアンとクロスケ‐肆【決着の時】~
Turndog~ターンドッグ~
―――――誰もが、己が目を、己が耳を疑っただろう。
今の今まで、怒り狂っていながらも真面目な口調で、『吾輩』なんて時代がかった一人称を使っていた猫又が。
子供のような笑みを浮かべながら、はっちゃけた喋り方になって、『俺』という一人称を使っている姿に、驚きを隠し得なかった。
「ろ……ロシアンち...ボーカロイド達の慰安旅行(14)~ロシアンとクロスケ‐参【荒ぶる猫又師弟】~
Turndog~ターンドッグ~
『懐かしいっすねぇ……かれこれ300年ですかい!?兄貴!!』
『く……クロスケ……!?お前、本当にクロスケなのか……!?』
ロシアンに親しげに話しかける黒猫又と、混乱しているロシアン。その様子を見て混乱しているルカは、恐る恐るロシアンに話しかけた。
「ね……ねぇ、ロシアンちゃん?あいつのこと...ボーカロイド達の慰安旅行(13)~ロシアンとクロスケ‐弐【ロシアン・過剰疾走(オーバードライブ)!!】~
Turndog~ターンドッグ~
――――――――――――――それは吾輩が、猫又になるよりもさらに前。まだ一歳を少し過ぎた程度の若猫の頃だった。
当時の吾輩はまだ一介の猫(と言っても近所の猫にはタイマンでことごとく勝利していたが)で、仲間も取り巻きも、誰一人いない流浪の身だった。
そんな吾輩のことを――――――――――トコトコ...ボーカロイド達の慰安旅行(12)~ロシアンとクロスケ‐壱【若き日の師弟】~
Turndog~ターンドッグ~