タグ:ショートストーリー
6件
A
何気ない日常で気づけば僕の視線
掴めないあの雲と君を追いかけていたよ
六月の空模様 曇り空が続いて
僕の心映した様に曖昧な色彩
B
予報は外れ降り出した雨
あてにはならない
立ち尽くす君 振り返る
僕の手に傘一つ...アマゴイ
taku91
つまらない本と神様のメモ
昼下がりの風が木々を揺らすかすかな音。
公園で本を開いた少女は数ページで眠りに落ちてしまった。
少女の姉様は難しくて分厚い本を読めるけど、
妹の少女の方は挿絵ばかりの本でも飛ばしがちに欠伸をしている。
姉様の真似をして背伸びをする少女。
目も悪くないのに眼鏡なんかをかけて...つまらない本と神様のメモ
narucol
[1A]
「あの・・・ですからそろそろ僕は帰りますので本を返してくれますか?」 僕は尋ねた
そして はにかんで手を差し出してみるも 寡黙な男は嫌そうに眉を顰めた
胡座をかきながら 読書する姿勢には 数ミリも動かないと言わんばかりの気魄が有る
そして 足元のもう一冊の本は 寡黙な男はもう既に読み終えて...【UTAUオリジナル曲】ネタバレ!ダメ絶対
tnek
朝の陽を感じた気がして私はふと目を覚ました
しかし辺りを見渡すと空は雲に覆われた世界
歩いていると一人のひとに出会う
私と同じ境遇のよう
灰色の世界で二人っきり
遠い地平線の彼方で鉄の塔が佇んでいた
電池も電気もないこの灰色の世界
太陽の光も届かない
見渡す限りの乗り物や機械たちは動く気配がない
私...アトムナヤ・ウィンター(仮)
tnek
いつまでも同じ関係であった物がある日突然変わる・・・
そんな変化のある声劇的に作りました。
■待ち合わせ
【男】
「よっ、相変わらずお嬢様は時間軸に縛られない生き物だなっ」
【女】
「あら、せっかく波寄る男どもを振りほどいて辿りついたってのに、ご挨拶よね」
【男】
「はぃはぃ、んまぁそういう事にしと...とある大人の現実日(リアルデイ)
流雨@LOUP
西暦××××年。
ボーカロイドは量産され誰もが持つ時代となっていた。
僕は 初音ミク 。
量産される歌うオモチャの一つ。
人型の僕らはお店に並べるには不向きで数体のサンプル以外は皆倉庫で誰かが買ってくれるのを待っている。電源は落とされ夢も見ない。
人形だから心が無いと思われがちだけど今のプログラム...話) 最後の時は笑っていてね 【前・後】
ラオルキ