タグ:ジック
222件
さぁ、もう一度 唄を、歌おう
キミを、救える唄を 風を、操る、唄を
さぁ、もう一度 唄を、ふるおう
キミを、ノせれる唄を キミを、乗せれる風を
蹴散らせ この石垣を、大風で
進むぜ 孤の魔の城を、押し掛けて
HIGH WIND 手中 渦中 集中
風の勢いに 眼を回せ
HIGH WIND 怒涛 死闘 ...半分サカナ
河本 勇
「ほぉ!これが噂の、天女の羽衣!」
畏れ多くも、殿様の御前
献上のため、参上つかまつり申しました
「城下では、呪術が、蔓延すると聞く」
「人を、狸や狐、鶴へと変える呪術」
「よもや、この、常ならん羽衣と
なにか、関与は、あるまいな?」
そんな土産話 少女に、聞かせ
少女は、ただ一つ、薄微笑み
「そん...運命
河本 勇
蠢く者共が、我らを讃え
蠢く者共が、我らに続く
麗らかなる姫百合も
「貴方のためなら、咲きたい」、と
そう むかーし、昔
妖(あやかし)、百鬼を率いる
人と、猫が、おったそうな
そんな伝説が、今も
語り継がれておるんじゃ
「儂の、逝っちまった旦那と...そんな伝説
河本 勇
砂塵が、舞い 熱風が、吹く
どこかの砂漠 砂粒が
サラサラ、ハラハラ 砂漠
トボトボ、トボトボ 商人
売るのは OASISで、採れた 青い果実
汗を、涎を 滴らせる ラクダと、大臣
あぁ 果実が、欲しい!
金は、あるクセに めっぽうケチ
あぁ そうだな、アレだ!
金ではなく、差し出したのは豆...New Arabian Nights
河本 勇
トぶ って こんな感じなんだ って
ぶっトぶ って こんな感じなんだ って
「寒(さぶ)っ」と 「こんなモンか」だとか って
「言っても」って 「そんなコトは、ないか」って
でも 黙って スナオに、って
なにが、出来るだろう こんな、私に
こんなになってしまった 私に
なにが、出来るだろう とんだ、...イマドキ
河本 勇
唄声は、嵐を呼ぶ
そして
風を、操る
手に、オエナイ 竜巻の響きもあれば
手に、収めた 順風のウネりもあるさ
その砂浜に、気付くべきだった
それは、“陸の魔女”の島
悪魔どもが、蠢き
金髪の少女を、連れ去っていく
風に乗り 風を操り...人魚と、翠眼の少女と、魔女の島
河本 勇
「私が、一人で、いるときは
決して、私を、見ないでください」
もう一度、口から出て
もう一度、口を噤(つぐ)む
織るのは、美しい反物
降るのは 雪も止み 蒲公英
「これは、天女の羽衣か!?」
美しく、煌びやか 珍しく、真(まこと)しやか
囁かれる 人の手で、織られたと思えない
それは、彼女の真心だ...天女の羽衣
河本 勇
長(おさ)の塒(ねぐら) 「マサカ」と来らぁ
畏(おそれ)を、絵に濁す様に 影の匂い
靄と成りて 牙を容(かたち)作り 片や、ゾクリ
沼を泳ぐ鮫 目も醒めぬ 幻影と投影
掴みどころなく 雲のように
しかし、確かに 主と呼ばれ 唯(ただ)一人となり
見せる姿 魅せて、「流石ぁ!」
重(おもき)を、背に...影の覇王
河本 勇
水面(みなも)に、うつる 月が、真ん丸で
呼んでいる気がして 悔いを、読んでいる気がして
静かに、手首を握り 首を振る、白兎
黄金色(こがねいろ)の狐は のっそりと、座り
溜め息を吐(つ)く
恋人同士は 静かに、暮らすよ
だけど 不思議な話も、あるよ
男が、狐に、見えたなんて話と
女が、兎に、見えた...月夜
河本 勇
解析中.... 解析中....
新種ヲ発見致シマシタ
鉢に配置された八体の波長 BEE GOING TO
皆、私を知ってる? 知るハズないよね
私の名前は、サイトー・キョーコ
家(うち)は、養蜂家 ウチは、勉強家
質(たち)は、運無いか
そろそろ、覚えた? サイトー・キョーコ
蜜は、舐め放題 実は...AMBEETIOUS ~サイトー・キョーコの、蜂に奪われし、価値ある日常~
河本 勇
ボクだけが、知ってる
嵐が来る 海と、そして、船を割る
キミたちも、知ってよ
人魚の唄 凪も、伏して、じき、終わる
翠色の瞳(め) 金髪の少女
溺れさせるワケには 沈めるワケには
海底のTREASUREと、呼ぶワケには
いかないと 思った
雷鳴 廻転 大帝
来てしまった 待ってはくれない...TREASURE
河本 勇
いつの間にか って、言葉が、妙に好き
なるべくして、なっていく気がして
雨で育つ、新芽のような気がして
「そんなこと、しなくてイイのに」
新しいモノ好きな貴方と
「そのほうが、安心するの」
ステレオタイプ気味な私
目を、煌々させる貴方と
袖、ひらひらさせる私
私、貴方に、恋をしてしまいました...いつの間にか
河本 勇
丸くなる、猫 守った、手
光景は そんなワケなくて
到底は 信じられなくて
震えてる、猫 阻んだ、手
ニンゲンは、ヘンなヤツだよな
真剣に、二人、手を繋ぐ
誰かを、傷つけて 傷つけられて
守ってやったことも、あったけど
守ってもらったことだけは、無かったかも
その たった一つを、くれたのが...諸行無常
河本 勇
ポツ ポツ ポツ
芽吹いた火 大切に、育ててゆこう
ボワッ ボワッ ボワッ
並んだ火 靡かせて、踊ってゆこう
灯火、炎舞
月と、兎と、燃える野山のPARADE
染み出す汗と 溜める涙
ツリ目の狐に
すり寄る兎
彼らの体が、心の臓が、脈を打つ...灯火、炎舞
河本 勇
首に、初めての重み 感触
それを感じるのなんて 罪人か
精々、物好きだけ
なにも持ってないのに
持ってないから、見世物
頭から、嗤われ 足首まで、搾られ
隅々まで、汚れながらも
何故か、唯一、赦された 赤いヒールに
私は、祈る
素敵なドレスの、少女たち...ハイヒールだけ履いてる、少女像
河本 勇
Sing, Sing a song
人魚(マーマン)の唄声、嵐を呼ぶ力
Sing,Sing a song
人魚(マーマン)の唄声、海底より響く
人と、魚で 人魚
人であり、魚である者
なのに、生きるのは、海の中だけ?
こんなのは、水槽と変わらない
唄とは、願いを込めるモノ
さぁ、海面を...The surface of the sea
河本 勇
遥か、遥か 風に、誘われる鶴
飛んで、飛んで 風を、突き抜けて、鶴
そんな 夢のような出来事を
夢にまで見た、幾日
夢のまた、夢
鶴を思わす、少女が、戸を叩く
一目で、夢心地
恥は、百も承知です
一晩の宿を、恵んでください
その儚げな、小さき瞳 小さき肩...夢々
河本 勇
ゾロっ、ゾロっ、ゾロっ ゾロっ、ゾロっ
練り歩く 妖怪行列
ゾロっ、ゾロっ、ゾロっ ゾロっ、ゾロっ
連れる、頭(かしら) 長い頭(あたま)
その、気配に、妖気に
背筋に、汗が一筋、スーっと
「その少年、肝が、旨そうだ」
「儂に、喰わせろ」「儂に、喰わせろ」
そんな、馬鹿な? こんな、痩せっぽちが?
...尻尾、二股
河本 勇
夢の中 再び、相見(あいまみ)える
只の狐と、侮るなかれ 妖狐の祟り
その躯(からだ) 今一度、乗っ取ったり
月夜の野山に
狐と、兎
思い人の、人と人であった
集う獣、かつて、人であった
白い神と、妖怪が、出逢った
風に乗せ、藁を降らせる
微笑む、兎 首を傾げる、狐...さぁ、妖しい、火は、点いた
河本 勇
違う 違う 思い違いなだけ
気の所為なのよ 違ってなんかいない
「履きすぎちゃ、ダメだよ」
違う 違う お母さん、遺言
忘れてないよ あと、もう一度だけと
これは、罰なのね
ドレスが、穴の広がるように、消えていく
穴が在ったら、入りたい、って、言うわね
そんな呑気で、現実逃避
百の眼の前で 姿は、産...裸の王女様
河本 勇
眠るべきだった場所 目醒めるべきだった場所
雪の産まれる場所 肌が、冷たく、凍みゆく場所
そっと、眼を開いて
生きている、喜び
置いてきた、苦しみ
「母は、今も蝕まれているわ」
なんたる、純心 実直
狩人は 城へ、乗り込む
呪いの鏡を、叩き割るために
バラバラの破片...Shower like a snow
河本 勇
白 白 白
雪 雪 雪
あとは 一本の樹と 一人だけ、人
田畑が、雪に、すっぽり覆われる
冬の間
若者は、生きるために、樹を、伐った
一面の白の中
薄らと、黒と朱
それは もう、鳴くこともままならぬ
鶴...白、白、白、生きて
河本 勇
ケラケラケラ
嗤う猫
沼に入(い)り 泥水で、喉を潤す覚悟
炎、灯る 二本の尻尾
クラクラと、一網打尽
沼の魚は、これで、ゼンブかな?
一番の大物 こっそりと
彼(か)の大者(おおもの)の元へ
「お納めください」
魑魅魍魎の主 名を、ぬらりひょん...猫と、魚と、ぬらりひょん
河本 勇
月から、舞い降りた天女
人の容(かたち) 兎の白さ、耳、赤い眼
羽衣を換えるように 運命の変わるように
跳んで 跳ねて それは、まるで、夢
月に浮かぶ、影は 白く、小さき、獣
さぁ、話をしよう
眠る前の、寝物語(ねものがたり)
兎の白昼夢か はたまた 狐の悪夢か
狐なら、とうに摘まみ出したさ
寝つき...寝物語
河本 勇
ちょっと、待ってて ちょっと、見てて
ヒールを履いて 私の、変身
じっと、凝らして ホントだって
ヒールの魔法 私の、全身
ボロの服、弾けて ちょっと 赤くなる、彼
風を、まとって ちょっと 後ずさる、彼
輝いて ちょっと 汗、垂らす、彼
Dress-up!
ヤッタ! これまでで、イチバン
素敵なド...Dress-up!
河本 勇
雫
小さな、小さな、ジャック・フロスト
小さな、小さな、涙
雫
それは、床も、凍てつかせ
柱も、野原も、森すらも 凍てつかせ
目を瞑る、乙女の 頬を赤くするだけ
息を切らす、狩人
息の白さに、息を呑む
その 白き、幻想の森...WHITE BREATH
河本 勇
RYUGU-JI IS WAITING
ポツリと残し 去った、亀
グラサンの カンフー・タートル
彼が、帰った 彼の、育った
亀を、強くした場所
「この前は、とんだ邪魔が入った!」
突き落とされ、海 ジタバタさえ、無意味
「この前で、懲りちゃいないのかい?」
また、現れ、亀 また、救われ 「掴め!」...RYUGU-JI IS WAITING
河本 勇
にゃにゃにゃにゃんとな、物語
所(ところ)は、江戸の外れ
一人ぼっちな、少年を
陰から、猫が見つめ
「お前も、一人なのか?」
撫でた、泥だらけの手
なにも持たない筈の 右手は
“純粋”という 穢れなきモノだけ 持っていた
「猫は、“一匹”」
「“匹”だぜ?」「学が無いのか?」...化猫
河本 勇
鋭き眼にも、涙
似合いもせずに おいおい、おいおい
憐れなれども 心なしか、色を感ずる
狐 それは、狐
人を化かし 人に、憑き そして
時偶(ときたま)に 人に、益(えき)を授ける者
「この体は、永遠に、私のモノだ!」
夢の中 青年が、叫ぶ
尚も 泣きじゃくる そんな、妖狐は
「このままじゃ、終わら...時偶に、狐と兎
河本 勇
あぁ お気に入りの 赤いヒール
お母さんに貰った ハイヒール
宝物なの 魔法が詰まってるの
そうやって 浮かれてるから
また 叱られちゃった
「でも」「だって」 ムクれてるのも
もう シワ増えちゃうわ?
初恋
あの、若いKNIGHT様に 初恋
ずっと、貴方を、見ていたいの...KNIGHT様なら
河本 勇