タグ：改変応相談

「月を仰いで(仮題)」
ねぇ お月様に願い事するの
馬鹿だと思っているでしょう
そんなことは知っているの
だけどねぇ 仕方ないのよ
冷たい風が吹き始めた
古いことばかり思い出すの
町の声がひどく近くて
空が嘲るように遠のいていく
手を繋ぎあったのはいつだっけ...

『虹色絆創膏(仮)』
ねぇ 僕の言葉 聞いてよ
こんなにも切実に 歌い続けてる
君に 君に向かってだよ
君に 君に届けたくてだよ
どうして今日も泣いてるの？
何がそんなに悲しませるの？
もうすぐ虹が出るんだ
こんな雨の日だもの
ねぇ 顔なんてあげなくて良いよ...

「戦士-The child who stands in the too beautiful world-」
ねぇ 歩いてゆけるかな
涙を忘れた君までの
細く長い道のり
ねぇ 歩いてゆけたかな
笑顔を失くした君との
深く暗い道のり
君は子犬を抱きかかえて
「僕がこの子を守るんだ」と言った
「この子を育...

『色情狂と七人の娘(仮題)』
狼の腸 石に換え
井戸に突き落とした
七匹の子ヤギ
哀れな羊は さあどちら？
ある日街角 交差点
強い日差しに眩むよう
とあるいでたち 立ち姿
心奪われ恋煩い
ああ酷い人ね あちこちに...

『ミルフィーユ(仮題)』
寄り添えば
寄り添うほどに 僕ら
悲しくなった
不自由な心で
複雑な日常を
どうにかこうにか
笑って見せて
息が詰まるほど 会いたい
息が詰まるほど 合わさりたい...

『ウソツキスマイラー(仮題)』
泣けるだけ
まだ良いのだ と
言った君が 悲しくて
僕はまた 泣いていた
優しくなりたい 君達が
誰より優しい などと
詩人達が 声高に歌った
そんな音色を なぞっては
届け届けと 手を伸ばす...

「夏色自転車(仮題)」
危ないからダメだよ て言うのに
君はすぐに自転車 またがって
ほらここに座る とか言っちゃって
後ろの荷台 叩くんだもん
腕を回して 頬くっつけた
君の背中 嬉しくって
大きな坂道 汗ばむ制服
バっカみたいね！ 嬉しくって
夏休みが来たら 一緒に帰れないね...

ママありがとう。
今までいっぱい
愛をくれて
お日様が眩しいわ
羽が生えそうなお天気
思い出せるの
昨日のことみたい
パパの左手
ママの右手
両手いっぱいの愛に...

甘い甘い 夢のほとりで
君とであった
咲いていた鈴蘭
恥らって 俯いて
小さく誘ったの
ちりん ちり
宵闇に風
繋がる 繋がる
遠い記憶はもう
戻れないことの証...