タグ：白雪姫

　女王は使用人に、姫を殺して夕食に出すように命じました。
　しかし使用人は気が弱くそんなむごいことができるはずありません。なので姫を殺さず森の奥へ逃がし、鹿の肉を用意することにしました。
　その夜、食卓ではいつもより早く女王が席に着いていました。そこに、やたらテンションの高くした王が入ってきました。...

　むかしむかしあるところに、とある魔法の鏡を持つ女王がいました。
　その鏡はなんと自我を持っており、喋ることが出来たのです。噂によると質問すればなんでも答えてくれるとか。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番強いのは誰かしら？」
「もちろんそれは女王様っすよ。何回言ったらわかるんすか」
　これが女王の日課で...

穴に落ちた 不思議の国
硝子の靴 履いた シンデレラ
王子様とキス 白雪姫
女の子なら
誰でも憧れる物語
夢溢れる物語
夢見る物語
さぁ
アナタはどちらを取る？
夢と現実...

深い森の奥に　逃がされた1羽の小鳥
自由なんていらなかった
私はここで朽ち果てたかった
見上げれば　かすかに見える城
戻るための羽は痛んで　希望なんて幻想で
こんなにあなたを愛しているのに
私の声は届かなくて
どんなにあなたに憎まれても
私の歌声は届けたい
にぎやかな家　拾われた1羽の小鳥...

「物語は常に残酷なものだよ。」
あの人と恋をしたの
王族なんて関係ないわ
愛しい彼には娘がいた
彼の子なら愛せるわ
あの子は全てを持っていた
綺麗な髪　白い肌　赤い唇
何よリあの子は若＜可愛いの
でも嫌よ　私がー番でなきゃ
だって彼を彼女に取られたくないもの...

光がさしても視えないものがあるから
手を伸ばしても届かないの
今どこに私はいるのですか？
生きた証を見つけれたら 何かが変わるの？
どうしてこんなに
胸が苦しいの
わからない
ねぇ どうして？
愛してください
愛させてください...

『愛しい母様　何処に居るの？』
甘ったるい声で貴女を呼ぶ
私は未だ鏡の裏で
貴女の声を探しているの
この世で一番美しいのは
ただ一人貴女しか居ないわ…
鏡よ鏡（Spiegel...Spiegel）　答えてください
白雪に滲む血の赤さを
ひび割れた声で歌うように
耳に残る旋律（Melodie）...

青い空と　ひつじ雲に
流れ響いて　この歌声
届かないと　思うほどに
祈りは溢れ零れていくの
迷い見つけた　森の奥
輝く貴方の笑顔に
悪夢から逃げ去れるよな
暖かな力をもらった
ふとしたその一瞬に
心を奪われ彼方へ...

あのね　女の子が世界で一番可愛くなれる
そんな魔法を知っている？
継母（おかあさま）の毒よりも　王子様の口付けよりも
ずっとずっと尊くて儚い　そんな魔法を知っている？
ずっと貴方に恋してきたの　すごくすごく貴方が好きなの
でもこの想いは叶わないコト　知ってる　私だって馬鹿じゃないもん！
だあれ？　だ...