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僕がどんなに必死に叫んでも。
君にはこの声が届かない。
音の無いセカイに、君は一人。
どうすれば君を、孤独の無いセカイに連れ戻せるだろうか…
「おはよー神威くん。」
「あ、巡音さんおはよう。」
僕と君は幼馴染だ。
仲が良いし、家も近い。
君といると、なんだかもっと喋っていたくなる。...【がくルカ】この声が届くまで【音を失った少女に】
ゆるりー
俺たちボカロにとって、冬とは終わりの季節だ。
一年間のうちのたった数カ月の間、静かに舞い降りる白の結晶。その美しさは俺たちの声と共に生きる力すら奪っていく。
だって俺らは”ボカロだから”。声を吸収してしまう雪は――――猛毒でしかない。
俺は清廉なくせに毒でしかない雪が大嫌いだった。振り始めると静寂が...[小説]soundless voice[レンリン]
奈月
白が降り注ぐ景色、すべてがただ一色に染まってる。地面も空も白に包まれ、音さえも吸い込まれた様に世界は静寂だった。
その中をキシキシと足元の雪を踏みしめ、白い息を空に吐きながら歩みを進める人物がいた。黄色の髪に落ちた雪を気にする様子もなく、首に巻かれた青いマフラーを大事そうに着込んでいる。
「………」...白しかない世界で
欠陥品
異変は、気付かないうちに少しずつ顕れていた。
「♪~~~ッ、ザザッ、♪~~~」
「リン、ノイズが出てる。今日は調子悪いんじゃない?」
「……うん、そうかも。ごめんね、レン」
「俺は平気。また明日にしようか」
ミク姉と違ってact.1の俺達--つまり旧型には欠点があった。発音のクリアさは勿論、何度...【二次創作】soundless voice【小説】
彼方
・ひとしずくPの曲endless wedgeを基にしていますが、soundless voiceとproof of lifeの続きとして読んでも大丈夫だと思います。
・ミクとカイトはホームページの小説から引っ張ってきました。解釈は色々あるでしょうが、マイ解釈ということで。
~~~~~~~~~~~~~~...永久の楔
翔破
白い雪が降る。
俺達の立てる音は足音でさえ飲み込まれて消えてしまう。
「ねーレン」
「ん?」
寒い・・・けど別にそれは嫌じゃない。俺達、人間じゃないし。
ただ視界の全てが白いのは、ちょっと不気味だ。
「カイ兄、さ」
「うん」
「きっと幸せだったよね」
「え?」...音のない声(私的soundless voice)
翔破