タグ「ディスマン」のついた投稿作品一覧(19)
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拝啓、書きかけを綴る僕へ(プロトタイプ版)
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「ドラマシック」
1.
画面の向こうの空想劇では ロマンス溢れる喜怒哀楽が
毎週夢現に溺れている 誰かたちの劇薬となっている
昨日はあのヒロインがさ イジメから見事救われたってさ
昨日は帰りの駅のホームでさ いじめられっ子が落ちてったらしい
これはありふれた現実逃避
ドラマチックな物語を 起きやしな...ドラマシック
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コトダマ
1.
「死んでしまえ」 アイツが言った
明日イジメられていたあの子が飛んだ
虚無か後悔か、懺悔の念か ゴミ捨て場のバットが雨に打たれていた
袋叩き 東京郊外 皓月堂々交通事故
最寄駅で背中を押した 友達までも暗い瞳孔
世間は残酷だ いつの間にか線路を歩く定理
是非もないか そんなわけあるか...コトダマ
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『福音聖女とミライテロリズム』
1.
ミライ悪性 シザーフェイス 僕はヒーローアレルギー
低身低頭アンチノミー さあ、行こうか
令和侵撃 キラーフェイズ 君の信仰トポロジー
勧善懲悪依存症 涙と五月雨
再生が切り裂いた
海から凪いだ聲(こえ) 白夜に去るPolar
涸れ果てた言葉を
錆びたナイフご...福音聖女とミライテロリズム
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1-A.
清廉潔白な1ページ目に 生まれてきてくれておめでとう
父さんと母さんに愛されて 生きることに希望を見出していくんだ
幾年か経って門を叩いた 成長と有情の第一歩
これから教育と愛を受けて この先のキミを作っていこう
学び舎の匂いチョークカスの霧 下駄箱を開ける秋津風
大人になっても残って...拝啓、書きかけを綴る僕へ
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A.
白い指が跳ねるウサギと黒鍵 襖の外で映える化粧
子供の頃に見た夕景は 煙突の影に隠れたんだ
消えない傷心に毎晩うなされ 首を絞めながら目が覚めた
生きているから忌々しい 僕が死んだら喜劇かな
生きたいと願いたいのだ 春に佇む藤の花
死にたいと口にする度に 泣いてくれる君はどこに?
B.
痣が増...生きぞこないの亡命
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神よ。
帰還できた今、この記憶を記すことをお許しください。
本当に視たものか、はたまた極限状態であったが故の幻覚か。
今となっては考えようと願おうと何も変わりはしない。
もし君がこの手帳に記された記憶を真実か虚偽か決めようと自由だ。
しかし、1つだけ約束をしてもらいたい。私と神に誓ってもらいたい。
...短編小説「恐怖を孕んだ森に」
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あまりに単純(シンプル)で稚拙(チープ)な 理論武装は薄いヴェールで
満たされない欲は今にも 錆びついて
資本主義から得た幸福(ユーロピア) 対価はなけなしの人間性(ヒューマニティ)
「とうとう狂いましたか?」呆れた多元世界(マルチバース)
散らかって 放りあげて
くしゃくしゃに潰れた過去
火に投げ...死んでないから生きている
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君は今日も生きてる
1.
また明日と言ったっきりの今日は置いてけぼり
もうどこにもないと諦め続ける青少年
苦しみを分かち合えたらどれだけ楽になるだろうと嘆いては涙を流していた午前二時
昼夜虚無感に苛まれてはニヒリズムに迫られる
極夜だろうと白夜だろうと何か足りない気がして周りを過ぎる他人を眺めては溜...君は今日も生きてる
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1.
薄霧がかる山瀬、空色、温い神風
ファンファーレ 輪舞曲(ろんど)が鳴り響く町を出て風向かう東の方へ行け
ラララ 鼻歌を歌う少年少女
空へウララ 吟遊詩人が遺した詩(しらべ)
葦を向けて 止まることなく踏み鳴らせば
フララ 土が沈む音、靴が鳴らす音 万物が共鳴する劇場へ変わる
手を鳴らせば、歌え...ワンダラーイデア
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未来都市の遺物 人工のデウス・エクス・マキナ
空っぽの聖杯に泥水 天の川は煙の中
地下墓地に眠る過去 9mmの射光が貫いた
六芒星とサタニズム 生ゴミを漁る八咫烏
灰まみれのステージ上午前二時 かかと鳴らし口ずさむ
一人、一人、消えてもう独り 縄を首にかけた3秒後
光より速く死に生く僕等も0と1の羅...【オリジナル】亡言病/IA
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数の暴力は根絶の火種となり
家と作物と人を灰に帰した
正義偶像を信じた大衆は
いつの間にか悪者の業を背負った
根拠もなにもない正しさを盲目に
排他的感情に囚われて
ただの有象無象 無価値な群畜へ
一歩先に足はつかなかった
狂信者どもが築き上げた脆弱のディストピア
大義名分に踊らされた奴等は嬉々として...失楽園とディストピア
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憂いに染まる目元の雨 オンボロ舟と幻の地へ
唐傘は風の神に隠された 命を燃やして無業の死業
無知の住人は自称善人 善悪に騙され無駄な生を生き
真理を排他し、神の贄になり 脳を失くして あとはただの無情
白い首にかかる指 佇むだけの無常観
二発放つ銃弾 独房と歳差と思想書
春先に咲く彼岸花 秋雨に流れ...【オリジナル】望景ミストライト/IA
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焼けた左手 半世紀前の前世
最上階で懺悔 煮えたぎるパンセ
12秒走る電 ただれ顔を顰めた
焦げた左に涙 突き刺した刃
善悪は傲慢の象徴
心臓を過ぎる軌道線
月が降り注ぐ落日
生きるための反乱軍
死者の声は季節に消え
白は黒に混じり炸裂...黒煙と火傷
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行かねばならない 雨の流れる先へ
臨んだ罪と 錆びついた手錠
東へ東へ後ずさり 空飛ぶ火の矢に合掌
人間賛美歌を歌うパブリック 風の逆へ走れ
少年よ
独り泣き続け縋るあなたのもとへ行かねば
今の僕には何一つ残らないじゃないか
無神論 脱ニヒリズム アナーキー 人間も
無力であっても進むための足枷だ
...【オリジナル】行かねば /鏡音リン
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イザナミとイザナギの涙の島
死滅が流行り病の空
息をすることこそが猛毒
湧いた水に群がる有象無象
非現実に侵され遠野まで
墓場に木霊する裏拍手
畏れは科学と血に呑まれ
理想主義と哲学者のレコンキスタ
国が民を鉛玉に変え 死人の骨で塔を建てた
流行語は独裁戦争 死語は人道主義と隣人愛...【オリジナル】「空世界」/初音ミク
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春の風に骨の粉 干からびた土に赤黒さを
つむじ風で消える跡 雲に阻まれて虚無と化す
生傷に涙 滲み垂れる死 暖かい風で頬が切れる
来世もその先も 下ろせぬ棺 雨に霞んで粒子に帰す
神楽で心中 呪いの穴二つ
忌まわしき過去が明日を人質にとる
銀と紅が脳裏に焼き付いて
誰かの心音が一つ消えた
黒い雲から...【オリジナル】絶詩に歌えば/結月ゆかり
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傷一つない純真無垢な生き方より
煙と土と煤だらけの顔こそ美しい
理由もなくただただ自分の命を呪う
ムシャクシャして絵の具を床にブチ撒ける
無限ともいえる空間の中で聞こえるのはカラスと風の声
孤独が巣食う心象を鼻で嗤う病魔と妄言者
空っぽのままで生きたとて それは死ぬことと何ら変わりない
苦痛に縛られ...【オリジナル】命の落とし子/ディスマンfeat.初音ミク
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あなたの血は、肉は、魂は一体
誰の血か、肉か、魂か
自問自答にすらもならないな
分かりきった問を出すな
生きて、生きて、死ぬだけの命は
植物人間と何が違うか
辿り着く場所なんかいらない
歩く意志こそが命だろう
空廻りし続けた手には何一つ
握られたモノなんてないけど ただ...【オリジナル】往ける虚無者/初音ミク