gardmanの投稿作品一覧

ここはどこだ　灰色壁 囲まれてる
カレンダーは８年前の夏が始まって
薄汚れたベッドと椅子が喋りだす
「蛍光灯 液体漏れがイヤだよ」
「ベタつく」って
月の夜(鈍い光)　格子窓(曇りガラス)
冷たい身体
ここはそうだ　廃病院 隔離室だ
床に散ったカルテの僕は青白い肌色
砕かれた(ヒビが入った)　鏡が呼...

さようならを伝える オレンジ色太陽
雲間からあふれ出す 柔らかい光
「元気だよ」君の嘘 騙された振りをした
悲しい笑顔だけど　幸せだったよ
飛び立った鳥はかけがえのない明日
変わらない僕は
君の居たこの部屋は　紅茶の香りがした
窓を開け淹れてみる　空に届いて
ひとかけら虹を遠い過去へ集めて ...

生まれた朝から全てに包まれ
ずっと守られていた僕は
時を紡いだ暖かい部屋を
永遠だと思っていたけれど
みんな消えていった 一人残して
ここは寒いよ もう歩けない
目の前の夜明けを待って
僕はどこに行けばいいのだろう
見上げた夜空の色 どこまでも深く
結わえたこの心に爪を立てる...

暮れ泥む街の灯 眠らぬ旅人よ
かじかむ指先が 吐息をねだる
仮初めの言葉は 時計の針のように
冷たく解き放つ遠い空は全て　　
凍る星空
愛しのロマンスは幻の彼方へと
貴方を求めてる今でも
黄昏の街並み 暗闇待ち焦がれ
かじかむ指先が 吐息をせがむ
ありふれた言葉は 時計の文字のように...

風を切って走っていく 町を越えて駆けていく
そっと 僕に触れた その手 暖かい心
青い空見上げている お日さまが笑っていた
ずっと僕はここで 君の目に焼き付けたい
もう教えたはずだよ
そう きっと伝えたい気持ちになる
風に吹かれ たたずむ君を ここから見てるから
僕は広がる 強いヒマワリみたいにね...

ラプソディ さあ戻れないよ？
終わらない夜に ２人で遊ぼう
きっと甘い夢を見るから
涙拭ってよ
迷子の迷子はね 地下の彼方に降りてきたの
帰り道は分からない 内緒のルールを教えてあげる
ＮとＦに響く声を出してはいけないこと
滴る不安はねＳで残さず掬いあげること
ドロリ溶けたケーキはいかが？ 罪と罰は...

弓なり欠けていく午前三時　伝えたい想いは七割溶けた
祈りは歌声 誰かが言う　だからひとり ノクターンを口ずさむ
フォークダンス 離れた僕の手握った　
そっと背中に迫り寄り添う影に僕は戸惑う　
焦って 黙って 俯き目を逸らす
きっと月の神様も首をかしげて雲に隠れる
行こうクレセントムーン　
今始まる夜...

真夜中に　予感がする
神話の夜　それは雨のささやき
冷たい頬を　伝う滴
視界が滲む　僕は泣いてたの？
香り水　揺れる鈍色(にびいろ)
たゆたう匂い　街を染めていく
暗い水波に　置き忘れていた
茄子色傘　時は戻せない
憧れた　小さな恋は　
淀みに浮かぶ　泡沫に流れて...

拝啓
真夏の夜はおとぎ話を 瞬く星々に語りかけます
恋しい貴方の声が棘を刺すように 私の右目を曇らせました
敬具
鳴かない蛍は身を焦がしてる　一時の優しさでも
愛しさに溺れてくこの胸は　貴方で満ちていたいの
空に舞う焔歌　陽炎みたく踊りましょう
傷つけられ　隠し隠せども　馴れ合うことを求めている
も...

優しい鐘が　午後６時に鳴り渡る
振り返って　微笑む君と歩いて帰ろう
夕暮れの街　魔法仕掛けオレンジの街
帰りみちは　ただ隣りにいてほしかった
手探りで刻む毎日は　二人の距離を近づけて
高鳴ったこの胸は　僕をそう悩ませる
言葉にできずに繰り返して　何一つ伝えられない
おどけて ごまかした落ち葉道
夜空...

ああ 光のシャワーを浴びたら
窓際の鳥が奏で始める小春日
さあ 二人の待ち合わせ場所へ　
葉桜も地球の息吹に 揺られ歌うよ
遠足前のトキメキ感じて　
駄菓子屋さんへ歩いて行こう
そうだね 揺れる想いは君がいるから
確かな予感を胸に宿して
君と暮らそう　ありふれた言葉でも
君の笑顔にまばゆい春を感じた...

幻想世界　一人で歩いている
迷子になっても知らない
幻燈世界　瞼に焼き付けたら
光を集めて踊ろう
もう 届かない想いよ 雪になって
そう 貴方の街まで
幻影水晶　嘘つき眠りの中
幼い悪夢に怯え
幻覚水晶　時間を閉じ込めたら
優しい心になれるかな？...

聞こえる 森の奥で
こだましている君の声が
静かに流れる水の森で
僕は耳を澄ました
眩い光を探して
深くて 暗くて
何もない世界で
優しい君の歌を見つけた
枯れた碧い緑の鏡が
僕を映し出す...

お腹空いた 齧り付きたい
こそぎ落とした爪の先から
柔らかい綿を詰めてみよう
触ることができるなら　
慣れることもできるよね
お腹空いた 齧り付きたい
けずり落とした奥歯集めて
暖かい蜜を嘗めてみよう
ああ　瞳の奥に浮かべた
そう　薔薇色水晶体...

夜の帳が下りてきたら
始まりの蝋燭を灯そう
見つめあい 夜にはためく波の音に
伝えよう　月へのセレナーデは続く
衛星と螺旋を描いては
流れていく星の海
素敵な出会いは巡り巡るね
飾らない心から あふれだした夢は
君のグロウイングスター 叶える願いを
止まらない未来まで 続いていく道は...