昼行燈の投稿作品一覧
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ひらひらりと舞うは桜花の吹雪
旅往く者へと彩りを示す
留められぬこの情勢は
滾る紅蓮の焔の様
風よ雷よ
暗雲を祓い給え
草紅葉踏みしめ大地を駆け
虫時雨響く野山を抜け
一期一会の出逢いと別れ
幾千の願いを聞き届く...光明絢爛
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海底から見上げた空
沫の煌めきが眩しくて
伸ばした腕掴んでくれた
あの温もりは忘れないよ
いつか夢に見た懐かしい景色
今なら戻れる気がするから
さあ光る海原へ舵を取れ
見上げた先に揺らめく陽炎
迷いを断ち斬り未来を掴むため
蒼穹の天津風を身に纏い...heat haze
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広く穏やかに揺蕩うて
寄せては返す潮の瀬に
遠く果てない地は何処かと
海神に問いかける
深く静かに揺蕩うて
水面に映し出す居待月
愛し愛しやと想ふれば
御心に結ばんや
孤独に過ごした日々過ぎ去りて
とこしえの夜が明ける...わたつみ
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それは現か幻か
刻の止まった白昼夢
動かぬ長針融けては曲がり
元の時間も皆目つかぬ
それは現か幻か
追っても追えぬ逃げ水に
動かぬ短針錆びては朽ちり
先の時間も検討つかぬ
あぁあぁ追わねば
追わねばならぬ...蜃気楼
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白いヴェールに隠れた横顔
そっと寄り添う私の掌
温もりに耐えきれないそれは
ただ音もたてずに崩れ落ちた
風に流れてく 砂のように
掻き消えていく ねえ
教えてよ この硝子の瞳じゃ
あなたの遺したものを
見つけられないの
白く白く降り積もる灰...sorrow
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君の音を僕に教えて
君の目に映っている世界を
君の音を僕に教えて
君が伝えたい世界響かせたい
心が動いた瞬間を切り取って
言葉を並べて音符に乗せてみる
繋がる音符は五線譜を游いで
君の想いを描いていくよ
めちゃくちゃなビートだって
つぎはぎなメロディだって構わない...your music
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蝉時雨が鳴き止んで
夕闇が迫る夏の暮れ
淡き西日が見せるのは
愛しき君の面影か
逢えない刻が募る程
この身を焦がす 恋慕情
涙に濡れし羅(うすもの)は
まるで村雨を染め抜いた様
願いの糸を手繰り寄せ
五色の機(はた)織り想い籠める...夢に泡沫
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どれだけ後悔すれば 気は晴れるのだろう
からっぽになった両手に 残る温もり
あなたはひとり 翼をはためかせて
私はひとり 手を伸ばす
あの時その手を 離さなければ
何かが変わっていたの?
もがいた 掌
指の間から あなたがすり抜けていく
柔らかなあなたの 首筋に
そっと口付けをしましょう...臙脂
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The dime is contained in my pocket.
In such small change, it cannot even perform buying cola.
The neighborhood is wrapped in the western sun.
There is...good grief
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胸に抱いていた小さな憧れは
今も消えることはなくて
大切な人達との約束を胸に
私は日々を過ごしていく
理想と現実のギャップに戸惑うこともあるけど
真っ直ぐな眼差しは今でも変わらない私の目標
見上げた青空はどこまでも広くて
恐くなってしまう時もあるけれど
私の空を羽ばたいていくよ
きっと肩を並べるため...sky blue
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「Today was the worst day.」
You say a grumble always such.
Take it ease! Take it ease!
It will turn out somehow.
Should I? Could I?
You should move to ...Believe yourself
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チクタクチクタク 時計ノ針ハ
チクタクチクタク 回リ続ケル
窓際においた ガーベラは
風に揺られ ひとりないてる
チクタクチクタク ビョウシンノ音
チクタクチクタク 心臓ノ音
窓から差し込む 月光がやさしく微笑み
わたしのつぎはぎの 身体を包みこむ
匣の中の サナトリウム
切り離された 心臓の鼓動...sanatorium
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宵闇の空に 揺れ動く
翡翠色の珠 ふらふらと
川辺へ草葉へ うつろいて
想い人を 待ちわびる
水面に描きし 水の波路(はじ)
みおびかれる先 何処へと
儚き光は おぼろげに
現世を 照らしだす
夢と現の その狭間
水無月の夜空 彩りて...蛍火
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彼岸彼岸に 咲いた花よ
私の願い 届けておくれ
たとえ面影を 隔つとも
心隔つこと なかりけり
うつろい流れる 白き雲
形をとどめる ことはなく
時の流れは 無情にも
私の記憶を 奪い去る
静かに佇む その姿
深紅に染まりて 凛と咲く...こひわずらひ
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君が見てたのは偽りの窓
僕が見てたのは憧れの窓
そんな些細なすれ違いから
僕らの世界は崩れてくんだ
あの日見た君の微笑んだ顔
その裏の悲しみを知らなかった
背中で合わせた開放部分に
僕らは総てを委ねてしまった
現れた君との境界線は
となりの部屋をかくまう扉...ジョハリ
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{ルカ}
Turned the whole world upside down.
I fell in love.
I gotta feel your heart.
May I believe you?
You said that you love.
May I believe you?
you he...can't get over
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{ミク}
巡り廻る 音色の波紋
わたしを捉え 離さない声
もがくように 足掻いてみても
その心地好さに 溺れ落ちていく
{ルカ}
響き渡る 音色の波紋
私の中を ふるわす感情
その姿も その声色も
他の誰にも 触れさせたくない...Lily
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もしも私の歌に 力があるのなら
どんな想いを 届けられるのだろう
それは楽しい歌? それとも哀しい歌?
きっとそれは 誰かの宝物になる
私はあなたに 伝えたいことがあるの
0と1だけだった 私の世界
無機質な空に 彩りがあふれてゆくわ
歌う楽しさを 教えてくれた
巡りゆく音色は 彩りを広げて
大地を...巡ル歌
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{ミク}
澄んだ夜空の 帰り道
白く浮かぶ吐息 空にはずんだ
街にともった 灯り達
今日も誰かを 出迎えるのかな
その灯りの ひとつひとつに
優しさが 満ちたりているの
はやる気持ちで ドアをたたく
柔らかな光が ゆれ動いた
はやくはやく帰りましょう あなたがいるあの家に...珈琲ドリップ
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木洩れ日差す森の奥
霧の這う小道
深く深くまだ深く
私を誘う
鏡のような水面に
隠された心
深く深くまだ深く
沈んでゆけたなら
白く明ける空
鳥は飛び立つ...だったん人の踊り
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{ミク}
入相(いりあい)過ぎし 境内(けいだい)に
谺(こだま)してゐる 数え唄
境(さかい)の消えた 青葉闇(あおばやみ)
跳ねる鞠の音(ね) てんてんと
{ルカ}
顔も判らぬ 黄昏に
あなたの隣は 誰そ彼?
{ミク}
ゆらり揺らめいた 狐火は...朔月
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{ミク}
ひらひらと 花曇の空 舞い去るは
ひとひらの 薄紅色の 花の舟
{ルカ}
春の戸に 自ら込めし この心
泣き濡らす 藍に染まりし 恋衣(こいごろも)
{ミク}
愛する人の 面影を
想いて馳せる 待宵(まつよい)に
{ルカ}...恋衣