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《6》
『マスター、どこか行きませんか?』
「どこか行くって、私は土地神だからな…出雲に呼ばれたときくらいだよ、この地域から離れられるのは」
もっとも、私みたいな下級の神が出雲に呼ばれるのは毎年なんかではなく、本当になんか大きなことのある、数百年に一度とか、そんなもんだ。
友神(ゆうじん)がいるわけ...小さな願い2
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お、今日もあるある。
古紙回収のトラックが来てしまわぬうちに、山になった週刊誌を持っていく。
平凡なこの町での、暇つぶし。
土手に寝そべり、週刊誌を広げる。
くっそーっ!またいいとこで終わりやがって!
はい、次々。次の出版社の。
……何これ。箱じゃん。
私は別のマンガが読みたかったのにさぁ……
…な...小さな願い1
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「じゃあ、行ってくるわね」
画面越しに見えるあなた。
画面越しに聞こえる声。
「お気をつけて、マスター」
手を伸ばそうにも、絶対に越えられない壁が阻む。
今日もマスターは、朝早くから出掛けてしまう。
仕事、というのだそうだ。
彼女は一度出掛けると、遅くまで帰ってこない。
頼りにされているらしく、次々...流れ星
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今日は待ちに待ったハロウィンです!
僕がV1先輩から渡された衣装は…
何でカボチャの着ぐるみなんですか!?
V1先輩はカッコいいドラキュラなのにずるいです!
「おい、V3! トリックオアトリート!」
「僕たちの場合Trick or Ice! ですよね。」
「V3の英語エンジン羨ま…(;o;)」
「泣...ハロウィン
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「それでは、失礼します。」
「ありがとうございました。外までお送りいたします。」
最後まで、気を抜くことはできない。
いい方向に交渉を持っていけたとはいえ、ライバル社も強力だからな。
寧ろ鶏口となるとも牛後となるなかれ。
小さい会社だったが、着実に業績を残してきた。
経済誌の、今注目の企業とやらにも...社長室
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自分の名前:カイト
好きな人:マスター
大好きな人:マスター
超大好きな人:マスター
本当に大好きな人:マスター
すごくすごく大好きな人:マスター
好きすぎてどうにかなるほど大好きな人:マスター
嫁にしたいくらい大好きな人:マスター
常に心を支配して離さないほど大好きな人:マスター
とにもかくにも大...カイトのプロフィール
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「じゃあ、私買い物行ってくるね。」
「行ってらっしゃいマスター!帰りにアイス買ってきてくださいね!あと僕のレッスンもお願いします!」
「マスターネギも買って!ダメだよカイト兄、レッスンはミクが先なんだから!」
「はいはい2人とも喧嘩しないの。行ってくるからね。」
「「行ってらっしゃーい。」」
「勝負...マスター検定
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「マスター、何してんの?」
「宿題。」
「何それ。じゃあ構ってくれない?」
「今無理。」
「なーんだ。」
今日は8月31日。全国の学生にとっての悲惨な日だ。
最初のうちにやってしまおうとかいう計画に向かい、最初の数日は頑張るけれど挫折して、最後にツケが来る。毎年のパターンだ。
「お姉ちゃんお姉ちゃん...夏休みの宿題
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「俺、KAITO V1。」
「僕、KAITO V3です!」
「今から…」
「マスターに寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーすっ!」
「おいV3、そんな大声出したらマスター起きるだろ。」
「わわっ、ごめんなさいそうですよね、マスター疲れてますからゆっくり寝かせないとですよね。」
「ドッキリやるの忘れた...寝起きドッキリ
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眠いのに、眠れない。まぁ、よくあることだ。
「マスター♪」
なんか、やたらと元気だな?
「何、カイトまだ起きてたの?」
「マスターこそ、もう遅いけどいいの?」
「じゃあ何で呼んだのよ。」
「俺マスターを抱き枕にしないと眠れないから☆」
何言ってるの!?ってか、普段ぐーすか寝てるでしょうが!
「じゃあ...insomnia
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「あーーえーーいーーうーーえーーおーーあーーおーー」
発声練習か?
なぜそんな突然?
私も昔やったなぁ。
高校の文化祭演劇の時だったっけ。
あめんぼ赤いなあいうえお、とかね。
「愛するマスターあいうえお!」
はぁっ!?
「可愛いマスターかきくけこ!」
いやいやいやいやおかしいおかしい!...発声練習