タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(7)
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今歌うあの蒼穹へこの羽を広げて
金色の羽を背に宿し
生まれ落ちた双子
紡ぐ歌声美しく
誰もが耳を傾けた
輝くばかりのその姿と
美しい歌声
人は彼らをこう呼んだ
麗しの金糸雀
僕らは歌うことしか出来ない...金糸雀
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“一人になってしまいましたね
一人は寂しい 一人は怖い 一人は嫌だ
それなら、早く見つけだしましょうか”
リンと離れてすぐに森は完全な闇へと変わってしまった。レンは足元すら見えずほとんど勘で進んでいたが、度々石や木の枝に足をとられる。
「くそっ!何も見えない!」
完全にリンとはぐれてしまったとレンは...鬼遊戯⑥
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“大事なものは無くしてはいけない
手離すな!
二度と掴めなくなるぞ”
あれから二人は広く終わりがない森を必死で逃げ回った。一体自分達がどれ程の時間走り続けているのかすでに分からない。だが、いっこうに朝が来る気配はなかった。
一際背の高い木に登った。鬼は鋭く長い爪で木ごと薙ぎ倒した。
大きな岩の裏に隠...鬼遊戯⑤
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“始まってしまったなら
逃げられない 否
逃げることしかできない”
リンとレンは道なき道を走る。時々後ろを振り返って確認するが奴等はまだ追ってこなかった。
「レン、どうしよう!?このままじゃ本当に・・・」
「落ち着いて!リン。」
パニックになりかけたリンを宥めるためレンは足を止めた。息を整えて...鬼遊戯④
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“鬼は遊びが大好きだ
満月の晩にはゲストを招いて
朝まで遊ぶ 遊ぶ
そう、朝まで”
二人が連れられてきたのは小さな祠のある場所だった。しかし、この森にそんな祠があったなどレンは聞いたことがない。祠にしても長く人が訪れた様子はなく苔むしていた。どうやらここは普段あまり人が近づかない程森の奥であるら...鬼遊戯③
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“兎の誘いにのってはいけない
彼は宴への案内人
優しげな表情(かお)で獲物を惑わす
迷いの森の管理人”
二人は森の入り口を目指して歩いた。しかしなかなか入り口は見えてこなかい。そもそも方向はあっているのだろうか。
「少し休もう。」
レンは大きな木に背中を預け座った。その隣にリンも座る。歩き通しだった...鬼遊戯②
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"満月の晩に森に入ってはいけないよ
あの森は深い深い迷いの森
その奥には人を喰らう鬼が住むからね"
真っ赤な夕日が空を染める黄昏時。
とある森を二人の子供が進んでいく。辺りには二人以外何もいない。
「ねぇ、レン。ここどこ?」
不安げな様子で二人のうちの一人、リンは前を歩いているレンに呼び掛けた。レン...鬼遊戯①