タグ「ストーリー」のついた投稿作品一覧(10)
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世界の全てが そこにあった頃
創めて廻った 理由も時間も
知らないままでも 世界は廻った
白銀の光放つ
群衆の一部になる
そうやって気付いていく
生きていく 居場所を知る
世界は詠った 温かい詩を
揺り籠の中で 仔をあやすように
私の鼓動も 世界の一つの 小さな音楽...廻遊魚
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誰が最初に そう呼んだろう
私の名前 どこに行ったの?
皆と同じ 感情だって 持っているのに
感情を 隠して生きて 仮面被って
町中に 幸福の雨 降らせるの
きっとそう 私の役目
"聖少女" 皆そう呼ぶ
手を取って 甲に口づけ
願いを言って 頭を下げる
でも私には そんな力は ありはしないの...聖少女
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わっちは人買
童・女 籠に入れて
わっちは人買
毎夜人を 売り買いする
さあ旦那 見ていってよ
血も涙もない奴だと
世間は云うけど
仕方ないよ 血や涙が
銭になってくれないから
嗚呼 銭が銭呼ぶ 世の倣い...人買吟誦
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僕を ちゃんと 見てほしいよ
そして 笑って 欲しいんだよ
それが 無理だと 言うのなら
君の 涙で 溺死させて
雨の降る公園で
犬の前芸をする
馬鹿にされ笑われて
小銭投げ付けられた
僕の前影落ちる
『馬鹿にされてるのに...ピエロノナミダ
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眠っている ただ眠っている
呼ばれる日を 待っている
瞼の裏 星が瞬いて
その光に 手を伸ばす
明るくなる 光の中
泳いで 泳いで
笑顔になる ”孤独(ひとり)じゃない”
それだけでいいよ
温かな手 優しい声
嬉しくて 泣いた...ナルキッソス
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天界の 果てより
堕ちてきた 少年
金の髪 翠[すい]の目
異形の姿 恐れた人は
古き神社に 彼を閉じ込め
『近づく者は 祟りを受ける』
会いに来るのは 卑しき少女
食べ物を手に 彼に差し出す
忌み嫌われた 少年は
少女の秘めた 美に気づく...霹靂神 [はたたがみ]
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僕を好きだと 言う君は
愛を知らない 僕の甘えで
好きでもない 君の手を
離せないまま 大人になった
あの日から僕は
誰一人好きになれなくて
毎晩君の 夢を見る
毎朝泣いて 目が覚める
君と手を 繋いだ日から
僕の手は 温かかった...君の手
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西海の果て ただ君を待つ
新月の夜に 君の姿を見るために
その海に 妖しの 現るるなり
人は皆 かの灯を "不知火"と呼ぶ
その地にて 面妖な 男在りけり
目前に 広がる海へ
後悔の船 浮かべるは
不知火に 想いを馳せて
泣きながら 舞い謡う
芸人在りと 語らるる...不知火舞い
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一応カイレンなので注意。そういう雰囲気は特にそんなにはない……と思いたいw
修正入れました。
色々気に食わない部分があったので(リンはどうしたって思ったんさ……)、その辺りを。
ちなみにカイトの一人称は「俺」でいいんですよね?;;
----------------------------------...【小説】ドナドナ
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あなたに会いたいなんて
会ったこともないのに
思ってしまうのは
私が逃げたいだけだから?
よく怒るご主人様に仕え
もう14年経ったけれど
私は自由を知らない
外を駆け回る子供たちを見ても
羨ましいという感情も
湧かなくなった...Fraternal Twins