kigaikai

無色の部屋に積まれた雑誌の
白紙の頁を破り捨てないで
描かれる筈の君の未来が
そこにあるんだ
いつものように俺を殴って
ダメな奴ねって俺を叱って
偶にで良いから俺を頼って
君が君でありますように
いつものように強気な笑顔で
みんなの先頭を歩いて見せて...

　めーちゃんと俺は、いつも一緒だった。
　長い下積みの時代を送っている間もずっと二人で頑張ってきた。
　マスターから素晴らしい曲を貰っても、上手く歌えない時もあった。深夜までレッスンを繰り返した。
　そんな風にこつこつと頑張ったおかげか、爆発的な勢いはないものの、めーちゃんは少しずつ評価を上げていっ...

ハッピーメリークリスマス
貴方の躯に蝋燭を立てて
ハッピーメリークリスマス
貴方を美味しく頂きましょう
サンタクロースは僕には来ない
だから自分でお祝いしましょう
今日は一番嬉しい日　生まれて一番嬉しい日
貴方がサンタになった日だから
僕のサンタになった日だから
ハッピーメリークリスマス...

　それは必然だったのかもしれない。
　起こるべくして起こったのかもしれない。
　避ける手段は幾つもあって、ただそれを選んでこれなかっただけの話。選ばなかったのは彼女自身で、選べなかったのは彼女以外の皆。
　責任は誰にあるか──それだけは明確だけど、私達にはどうすることも出来ない。
　
　
　だから私...