木花 京月の投稿作品一覧
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白い布の下の僕の死に顔はどんな顔?
死化粧を施された僕の顔は綺麗かい?
棺の中に閉じ込められた僕を見てくれ
棺の前で僕を思い出してくれ
僕を棺に閉じ込めた君は
僕にどんな言葉をかけるんだい?
僕を生き返らせてくれ
どこかの世界では
キスをすれば棺の中の誰かは生き返るんだ
君のキスで目覚めた僕は...棺を蓋いて僕を知れ
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薄っぺらい世界では
大抵一度失恋して
でも結局は好きな人と両想いになる
ずっと一緒にいようねって
笑顔で物語が終わる
そうなれたらよかった
私たちの未来には
手を繋いで歩く日々なんてないでしょう
君に「好きだ」と言いたかった
君の大切になりたかった...型にはまった恋がしたかった
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青信号に吸い込まれる君は
僕に「またね」と言った
いつかまた会えるだろうか
無理やり背を向け立ち去る僕に
君は何も言わなかった
「またね」も許さなかった僕たちは
もう会わないんだろうか?
会えたらそれは何の悪戯だ?
君のいない世界など僕は知らない
君が前を歩く背を僕は知らなかった...Grey area Serenade
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希望があれば人は強く生きられるって
そうかもしれない
あの頃の僕には希望なんてなかったから
暗闇の中に一筋の光があればどんなにか救われただろう
けれど夜は長かったね
希望なんて見つけられなかったよ
君がいなかったら
君が暗闇の中に来てくれなかったら
僕はもう二度と希望なんて 持てなかったよ
忘れてな...ゼツボウ系希望の歌
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天の川
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「悪い夢であればいいのに」
眼を開けてそう思った
頬は湿っていて 唇は乾いていて
もう昔の話だろう
もう「昔」より大切にすべき「今」があるだろう
分かっている
嗚呼 君はまだ「今」にいる
こんな願いなどもう叶わないのに
悪い夢
全くその通りだ...夢と知りせば
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テレビの中の世界は
“フツウ”と特に変わりなく見えて
皆“フツウ”に楽しんでる
好きな俳優が少し嫌いになりかけて
テレビを消した
当たり前の日々が消えてもう2年
まだ先は見えない
ウチらがたくさん我慢してるのに
大人はそうじゃないように思えて
ふざけんなよ畜生って怒りたい相手は...Ordinary is not Ordinary
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君の舞台から去って
その舞台すら見れない日々
そんなのが日常に
もう耐えられない
ああ君に会わせてほしい
起きるとき君はいなかった
昼には君といた
眠る時に君は排除してた
でも会えなくなった今はどう?
起きる時に君を奪われて...-ed
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だから私は生きていける。
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どこまでも
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底へ行ったって
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さくら
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はるのかおり
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春の向こう
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はる、はれ、
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ふたりなら
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あの星に手を伸ばして
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ある人は“勲章の傷”と呼んだ
ある人は“頑張った証”と呼んだ
「もう大丈夫だよ」と そう言った
私は微笑んだ
あなたのためにこれはやめましょう
「這い上がってこれたよ」と笑いましょう
「あなたのおかげ」と言いましょう
ああ私は強くないんです
すぐに自分を好きになんてなれません
やめるべきことですか?...防衛本能
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自分は“フツウ”じゃないのかな
いつも何かズレてる気がする
でもフツウって何?
フツウなんて人によって違うでしょ?
“フツウ”がなんだってのさ
フツウなんて諦めた 孤独を選んだ
“フツウ”なんてまっぴらごめん
それでも“フツウ”になれってか
ああっ
教えろよ 教えろよ...I want to be ボーン.
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植物は花を咲かすためにすごく力を使ってるって
そう聞いた
美しくあろうと思ってないのにちっぽけな花は生意気に美しい
こんなの嫉妬でしかない
それぞれが思うままに花を咲かせて
それぞれが何者にも負けず美しい
自分はそんな風にはなれないねって少しだけ泣いた
だって私は人間だから
お花になりたかった
自分...お花になりたかった。
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この世界は醜い
そう諦めたのはいつだろう
人前でつくるのも
誰かの機嫌をとるのもやめたけど
仮面を使いまわした僕の本当の姿なんて
もうどこかに行ってしまったんだ
こんな日々もう嫌だ
何もかもやめよう?
もう全部捨ててしまおう?
捨てても未練なんかない...FINE
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全てが崩れたんだ
俺の中の「キミ」は君によって真っ向から否定された
みんなは君のことを酷いって言うけど
酷いのは君じゃない
俺なんだ
勝手に「キミ」を作って
勝手に君にそれを押し付けて
勝手に恋して
勝手に怒って
勝手に失望して...キミの偶像
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『君は今幸せですか?』
綺麗な瞳の君は問う
僕は困ってまず「ごめん」と言った
君をがっかりさせてしまう
君の未来は廃れているのだと
少し前の僕なら言うだろう
“不幸だよ”
でも光はあったんだ
「今僕は不幸ではないよ」
「君はつまづくよ...君は今、
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青空を探しています
でも見えませんでした
代わりに雨が降っていました
傘は壊れそうでした
冷たい風に勝つ力なんて
持っているわけもありませんでした
傘なんて捨ててしまえと思いました
苦しかった 生きるのが
わからなかった 何がわからないのかわからないことが
ただ毎晩布団の中で1人で意味も...君の傘
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私の名前は''灰かぶり''
いいところなんて1つもない
今あるシアワセはどうせ所詮マホウのもの
マホウが解ければ何もない
綺麗なドレスも綺麗な馬車もマホウが解ければ何もなし
さあさあ踊りましょう
上辺の私に恋した王子様
ドレスも馬車もなければ私に見向きもしないのに
12時まで踊りましょう
さあさあ限...舞踏会限りのシンデレラ
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君と会わなくなってもう2ヶ月
君の大きさに今更気づく
君のことが大好きなのに
どうしてだろう
君はどんな人だったっけ?
君はどんな風に笑うっけ?
どうしても思い出せない
君が好きなのに
こうやって時が流れて
君とのことも...君を思い出なんかにはしない
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『殺すなら殺してほしいかな』
心を傷つけて送ったメール
1分後には返事が来て
わかってたけど泣いてしまった
キーボードが見えなくなって
返事をするのに2分もかかってしまった
『ありがとう ごめんね』って言ったけど
本当はすごく悔しかったんだ
目が海と繋がってしまった
みんなで見たあの海と...私の心を君が雨ねく
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作り笑いが上手くなった
社会で生きていくのが上手くなれた
みんなに笑顔を振りまいて
嘘で囲われた世界で生きていける
なんて生きやすい
なんて得な人間なんだ
偽物の中で生きていける
仮面をかぶった人の中で私はとても生きやすい
上辺だけの笑顔を貼り付け
上辺だけのいい人を演じる...仮面
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誰にだって通りたくない道はあって
それはどこだろうか
オバケが出そうな道だとか
吠える犬のいる道だとか
いろんな道が地球《ここ》にはあって
僕の嫌いな道もそこにある
君と歩いた道
たくさん笑った道
いろいろ話していろいろあったね
もちろん君はここにはいなくて...レクイエム
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特別教室の小さな窓から見える空は
とても綺麗でどこかよそよそしかった
青い空を飛行機雲が区切る
あの飛行機雲は
頑張った僕のゴールラインかな
苦しくて苦しすぎて
もう頑張ったと思わないかい?
どっちにしろこれ以上はもう僕は頑張れないよ
ゴールテープを切らせてください
飛行機雲がゆらりと揺れた 消...飛行機雲
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