まなぶんの投稿作品一覧
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街角 夕暮れ 広がるオレンジ色
遠くへ立つ鳥 清き 跡を濁さず
車が走る それぞれの行き先へ
風と一緒に通り過ぎていく
私が選ぶ時にだけ咲いて魅せてくれる姿
喜びを分け合うように染まる 広がるオレンジ色
沈黙の赤色 静かに実を縮めて
遠くで鳴く鳥 ここに誰も居ない
街角に佇むは夕暮れ 広がるオレンジ...待宵草
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待宵草
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ランタナ
夏の日差しが共に風が吹く 花が揺れる
君の手を添えるように
思い出と並んで懐かしき色
いつの間に出来た 雨上がりの虹を
ひとつふたつ境目をなぞっている
愛しきほど変わりゆく色を
残していくように
ほら 次はね 何から話そう
聞こえてる?七変化...ランタナ
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立金花
粉雪舞い降る夜は冬芽の化粧
雪解け待ってる薄氷物語
虎落笛のせて
流れに沿っては そよ風に実を任せ
折り合うような ものの芽の吐息
こんなに自然な形で水芭蕉に出会い
眠りから再会を祝うところでした
寄り添いそっと囁いてる会話
もうすぐここに次の季節が来る...立金花
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ネムノキ
秋されの空 鈴虫の音と 心地よい風が吹く部屋の窓際で
白い紙と使い慣れたペンでお気に入りの表情を描いている
いつの間にか歩き出した この子は道の途中で
覚えたての楽器をもって演奏して歌を聞かせてくれた
季節に置いてかれた ネムノキがぽつり 何度も同じフレーズにつまずいた
戻ってまた確かめて...ネムノキ
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ペンタス
星が降るよ この手のひらで 無数の星を数えている
ひとつふたつ 沢山あって なんだかどれも綺麗に見えた
あんなふうに流れ星と眩しい位輝いていけたら
巡り巡っていつも出口は順番待ちになり潰されそうになり
待ちぼうけのかくれんぼ 鮮やかに装って
星が降るよ 銀河の彼方へ この手伸ばし触れてみた...ペンタス
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千日紅
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千日紅
七月の雨が降っていた 夏がやってきたんだね
不思議と
思い出す君の事 忘れたフリをしては
こうして時折離れない
無理にウソをついても言葉さえ 風になる
夏の匂いから 穿り返されたみたいで辛かった
今日は暑すぎたから 眠れなかったせいで
少しね夜更かし 七夕のあとは
新しい扉開いてくれた人が手...千日紅
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花菱草
薫る 花菱草 胸の中で
信じた瞬間 全て始まる
眠る 花菱草 疑うなら
信じたものさえ 枯れてしまう
右も左もわからない どこまでも不安は続いて
コンクリートが邪魔になっても 咲く場所を探す旅人よ
花菱草 この先もまだ 永遠を信じてもいいですか?
残された時間の中で 後何回泣くのでしょうか...花菱草
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ラナンキュラス+1
星を見に行くなんて久しぶりね
いつの間にかみんな忙しそうにして
昔の写真は笑ってました
巡る時はいつだって その瞬間を大事にしたい
そうやって生きたい そうやって確かな日々があった
もう一度 掴みたくて立ち上がる
意味がないとか都合よく言い訳をして
星も恋も夢もずいぶん前に捨てて...ラナンキュラス+1
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ラナンキュラス+1
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サイネリア
薄紫の日はこっちを向いてて
冴えない顔なんて似合わないでしょ
休みの朝の日は少しお洒落して
青く塗り替えて ほら 綺麗ですか?
表面を包装しては名前を変えて
でも少年はまだ白い砂を追いかけてた
色彩は誰もバレない胸で
私だけのサイネリア
どこかで擦れ違う夕暮れ時...サイネリア
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サイネリア
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カンナ
久しぶりに歩く田舎の帰り道
君の後ろ側で見守り続けています
思い出を数えて歩く少し肌寒い風がふいて
なんだか懐かしい空気 変わらない街の中で
辛いとき また帰ってきておいでよ
秋のどこかで小さく咲いているカンナ
いつかこっちへ遊びにおいで 見せたい景色が沢山あるんだ
聞かせて欲しい君の話も
...カンナ
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カンナ
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ガザニア
だから今日はゆっくり真夏の日差しの中
いつかの面影探して歩いてます
そういやいつの間にかすっかり歳を重ねたんだなぁ
それでも今一瞬の素敵な夢 失くさないでいたいよ
魔法で描いた 理想の自分とはずいぶん遠いけれど
毎年爽やかな夏はやってきてくれるの 変わらないね
魔法で描いた 焦心の明日もど...ガザニア
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ガザニア
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ルピナス
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ルピナス
ふいに見渡す初夏の夜空は
とても素敵だねと気持ちが落ち着くのです
街は静かに止まっているのでした
誰も私の事なんか気付いてないように
言葉に振り回された 一瞬が崩れ落ちるとき
私に弱さを見せない人
あなたならどうするでしょうか?
だから答えてお願い 強く生きたいと願うとき
私を気遣ってくれ...ルピナス
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アネモネ ~風にのって~
朝 目が覚めた 眩しい陽射しの中で
君が笑ってた 優しく蕚を揺らして
風にのって空を飛ぶ 儚い夢は永遠に変わる
いつの日か世界は変わる 競い合う日々を走っている
道端を刻む薫風に 立ち止まることはできなくなった
私は大人になっていた
汚い知識を手に入れた
いつしか君が知ら...アネモネ ~風にのって~
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アネモネ ~風にのって~
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ネメシア
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ネメシア
眠りの朝は余寒 春霞の空は一瞬
今 歩く場所を刻んだ
巡る暮らしの揺らめく陽炎
焦心の裏で差し込む木漏れ日
広がる雪間に写った恋人
僅かな面影 季節を残して
いつかのネメシア 一瞬の一時
麗らかに春めく頃 思い出すのです
広がる歳月は私の恋文...ネメシア
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フリージア
淡く滲んだあの片隅 足並み揃える花びら
私の姿が風になって 時折今を冴返るの
閉ざした白い夢をもう一度だけ
体中溢れてたあの感情 ずっと探してる
過ぎ行く日々のそよ風よ 今だけは許して
やがてくる春の面影の前に もう一度だけ
信じてる瞬間を
答え急ぐ今の私に写して
春光の余韻 寄り道を...フリージア
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フリージア
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シンフォリカルポス
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シンフォリカルポス
まるで街並みは見てきたかのように
今日も変わらないいつもの風景
まるで人混みは見ていくかのように
今日は変われないいつもの風景
白い果実が咲くと この場所は
立ち止まったふりをして一眠りした
星降る夜 ほら 誰かの願い事が
遠くの夜空へ 流れていくのでした
白い果実が咲くと ...シンフォリカルポス
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秋桜
秋の夕暮れ淡く 秋桜が揺らいだ
時を包むような暖かさ
涼しい秋空の音は あの頃の声なの?
今を迷わすようにつぶやいて
探しにいこう 歩く旅の先は
落葉で見失うのです
でも目を閉じたら こんなにも近くにいるのに
もう逢えないのですか?
夏の終わりまで 私を置いていかないで...秋桜
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秋桜
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キンモクセイ
どこかで消えないで
どこかで歩き続けてて
今 君は歌っていますか?
どこかでその声が
春が過ぎて 夢は枯れて
私を包む キンモクセイ 何を想う
すぐに咲かせて 私が願うほうへ
すぐに逢わせて あなたの歌声が少しずつ記憶から消えてしまうの
ここで私に何ができる...キンモクセイ
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