えるめすの投稿作品一覧
-
なけなしの自尊心傷ついて
ガラスカバーにヒビが走った
買い替えの利くものだったら良かったのになあなんて
膝抱えて部屋の真ん中
したいこともなければ出来ることだってなくて
ホント何のために生きてるのなんて
答えのないことだけ考えちゃうんだ
おまじないはいつでも
僕の傍にある何気ない
小さくてでも確実な...おまじないはいつでも
-
君の中には何もなかった
そう思い込もうとしても
繋がりたかった想いだけが彷徨ってしまう
ただ寂しかっただけの
通りすがりの温もりで
火をつけてしまった罪の『ごめんなさい』
その一言が痛いよ
忘れて
忘れて
忘れないで...forget me not
-
壊れてしまいそうな想いを
抱えきれないから君にぶつけてしまった
可哀想なぼく
可哀想なきみ
惨めな残骸だけが転がって行く
どうにもならないことはわかってて
それでも気持ちだけ置き去りにされる
それがたまらなく許せなくて遣る瀬無くて
全てはぼくの弱さゆえなの
理由も意味も要らないのに...タイムマシンと神様に、お願い。
-
平坦な道を歩いていたら
ちょっと素敵な鳥を見つけたんだ
見上げながらなんていう鳥だろう?とか考えてたら
足元の落とし穴に落ちてしまった
それが恋
頭の中が
お腹の中が
甘く痺れて痛い
ただの文字でも
あなたが書いた文章なら...(non title)
-
重なりあえないのはわかってるから
せめて一瞬のすれ違う体温で
あなたに一生残るような傷を付けたい
思い出すたびに疼くような
疼くたびに思い出すような
そんな傷を付けたい
忘れて欲しいなんて
綺麗な言葉で
あなたの前から去りたくない...トラウマ
-
綺麗な言葉は宝石に
汚い言葉は毒蛇に
心に刻んだ教えすら
どうでもいい
フォークの先で弄ぶ最後の一口
お楽しみは最後に取っておく主義の君と
真っ先に食べてしまいたいせっかちな僕
泣いて嫉妬して飾り立てて
それでも僕だけを見てなんていわずに
なんて可愛い僕のお人形さん...s.o.s
-
行き場のない感情を
味の無いガムのように噛み続ける
吐き出したいのに紙は無い
吐き出したいのに神はいない
自分の尻尾を追い掛けて
自意識過剰の自傷行為
切り刻むのは肉体で
傷付けたいのは精神だ
夜の呼び声は優しく
悲鳴のような朝日をもっと阻んで...グッドモーニング
-
清く正しく美しく
並んだ粒をぶっ潰す
咲き乱れてる可憐な花を
行進しながら踏み潰す
わるいことしたいな
わるいことしたいな
誰にもばれずに
わるいことしたいな
性善説のぼやけた希望を
ニーズヘッグが吹き飛ばす...わるいことしたいな
-
君の黒い石は
僕のことなんか見ちゃいない
ディスプレイの向こう側で
規則正しい呼吸をしている光
見つめ過ぎたら
焼けてしまいそうで
思い過ぎたら
落ちてしまいそうで
ビスケットの屑を
片付けることで精一杯...ビスケットの屑
-
お気に入りの赤が滲むから
雨に濡れるのは嫌い
可愛い苺が溶けて
手首を切ったみたいになるの
美味しくなんてないんだから
途切れ途切れでいいなんて
言葉通りに受け取らないで
本当の気持ちなんて言えないの
真裏にあるとも限らないから
優しくなんてなれない...もうやだ
-
決まった形のテキストで
認められたいなんて思わない
好きになって欲しいなんて
初めから思ってない
ただあの人のように
心えぐるような言葉が欲しい
キマっちゃってるような感覚を感染す
ねじれ切った真っ直ぐさが欲しい
重なり合えたら
わかるようなものじゃない...igarashi
-
あなたのいない世界なんか
粉々に砕けてしまえばいい
そんなことばかり考えてたけど
壊れたのはあなたじゃなくて
わたしの世界だった
あなたのいないわたしの世界
わたしのいないあなたの世界
黒い鳥と白い鳥が
かわるがわる告げる夜明けと夕暮れ
終末の笛の音色...週末のラグナロク
-
涙でボヤけた視界
磨りガラスの向こうで夜の幻
手招きする悪魔は
いつだって優しく見える
ぷち、ぷち
錠剤の限界
未来は明るいなら
どうして今その僅かな光さえ
この場所には差さないの?
密閉された魚の気分...リタイア
-
どれだけあなたを好きか伝えたいのに
言葉にするとなんだか違う
あれでもないこれでもない
ぴったりの言葉なんか見つからない
玉虫色の想いがゆらめく
虹の浮かんだ雨上がりの道
水たまりに映る顔上げて
手を繋ぐだけじゃ全てを伝えられないけど
飾り立てたどんな言葉より正直に
このドキドキが流れ込んで行く...すきすきビーム
-
喉の奥に痞えた言葉が
今も取れなくて
暗い部屋のドアを開けた時なんかに
思い出しては唇を噛む
甘えているだけの関係じゃ
いつまでも続かないってこと
気付いた時にはもう手遅れで
どんな言葉もどんな手段も
繋ぎとめられない
時は戻らない...散り花
-
静かな夜
静かすぎる夜
洗い立てのシーツに
君の影が眠る
本当の事は
いつも残酷だな
空回りしてばかりの
指先のその先
眠って眠って
目覚めてまた新しい朝が来ても...灰は灰に
-
ミルク色の夢の中
君の左手を探す
何処まで行っても見つからない
泣き出したくなるような時は
大抵目覚めても独り
1人と1人で2人になるから
1つになれないのわかってる
この邪魔な境界線が
僕と君を創り上げてる
コーヒー色の闇の中...ミルクコーヒー
-
雫の音が何処からか
誰が為の痛み
意味がないなんて
それじゃ終わり
口笛は空に
口付けは君に
拡がり散らばって行く
無責任な声ばかり
知りたがりの小鳥たち
目に青葉マーク...(non title)
-
会いたい
その一言が言えないのは
受話器の向こうできっと
あなたは困った顔をするだろうから
きっと優しい言葉を紡ぎながら
困らせたくなんかないんだ
嫌われたくない
だから精一杯強がって
それすらも隠しておかなくちゃ
声だけじゃ熱が足りなくて...(non title)
-
お湯が沸いたら
ミルクティーを入れて
ゆっくり話をしよう
お気に入りのカップと
チョコチップクッキーかじり
ゆっくり話をしよう
あなたの声は心地良くて
耳に溶けるだけでしあわせ
シュガーポットの角砂糖
わたしはふたつ...ミルクティー
-
あいう
鉛筆で描いたラフスケッチ
君のこぐ自転車のロゴマーク
かきく
決定打に欠けてた
二人の距離はまだまだ
さしす
性格に難あり
お互い様な拗れ方して
たちつ...50
-
君の冷たい手から
泣きたい
って聞こえた気がしたから
今日は帰らない
明日が来るまでそばにいる
本音を言わない君だから
泣きたい
なんて絶対言わないけれど
今日は帰らない
明日が来るまでそばにいる...君の方だよ
-
赤頭巾ちゃんこちらにおいで
嗄れた優しい言葉
踊ろよ朝まで
その次の朝まで
大きな瞳も尖った爪も
わたしを食べる大きな口も
みんなみんなわかってたの
あなたが狼だってこと
無邪気さ装い近付いた
狙ってるのはどっちでしょうね...赤頭巾ちゃん
-
手を伸ばせば触れられる距離にいるのに
どうしてこの手を動かすことすら出来ないの
雨の音だけが聞こえる
俯いた君の顔を
覗くこと出来ずに
ため息を殺した
夢みたいな時間はもう終わるの
壊したのは僕だから
雨の音だけが聞こえる
悲しげな君の顔を...壊したのは僕だから
-
見つけてよわたしの中
よく見て触って
何にもないはずの入れ物を
揺すって最後の一粒を
見つけてよわたしの中身
もう何も見えないから
何にもないこの入れ物には
君しか見えなかった一粒がある
もし君じゃなかったら
もしわたしじゃなかったら...見つけてよ
-
雨の匂い
甘やかな時は終わり
ぼやけた灯りが
現実との境界を歪めてる
真っ白な海を君とずっと泳げたらなんて
叶わない夢を見て目覚めたんだ
このまま消えてしまえたなら
このまま溶けてしまえたなら
存在証明すら惜しくない
離れるのが怖いのは...シーツ
-
優しくない君の優しさは
めいっぱいラッピングされたプレゼント
ウザい だりぃ お前バカ?
リボンをほどいて包装紙やぶいて
やっと出てくる君の『スキ』
普通に渡されるよりもサプライズ
なんともないふりの君の耳が
赤くなってるのを見るのがスキ
口の悪い君がスキ
素直になれない君がスキ...ツンデレ彼氏
-
シャボンの泡に閉じ込めて
ゆらゆら浮かんでいるだけの
ぽっかり空いた穴みたいな隙間が
びっしり君で埋まっていく
苦しいくらい
君のことしか考えてない
考えられない
指先の動きですら
スローモーションで無限リピート
素直になんてならないで...コルク
-
そんなにがっつかなくたって
大丈夫ちゃんとご褒美をあげる
デザートは食事の後
狼みたいな目しちゃって
悪い言葉で威嚇して
噛みつきたいならわたしの心に
消えない歯形をつけてよ
あなたが逃げられないように
そっと檻に鍵をかける
わたしは逃げてるふりをして...飴と鞭
-
好きとか嫌いとかよくわかんないし
言うとか言わないとかめんどくさいし
とりあえず
なんとなく
ねえ、と言えば
なに、と答える
そんな距離で
別々のことして居たいだけ
恋とか愛とか恥ずかしすぎるし
言うとか言わないとかアタマ痛いし...あ、うん
1
- 2