タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(13)
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鏡音リン*レン LIVE 2011
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new world
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リンレン Happy Birthday☆
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悪ノ召使
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その後、僕は牢を移された。メイコの対応は早く、すぐに裁判が始まった。簡易なもので、女王を処刑をするための理由付けのようなものだ。街は自分たちが勝ち取った正義に歓声をあげ、女王の失政をなじった。女王の死が、自分たちの勝利の証だと言った。
予想通りだった。誰がなにをしても、トップに責任を求めるのが民衆な...悪ノ召使-8
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午後3時。僕はリンにおやつを用意した。いつもの午後だった。遠く、城門を破る歓声が聞こえる。始まった。歓声は、ほとんどないといっていい守りをどんどん蹴散らして城へ近づいてきた。やがて、僕らがいる部屋にも剣を構えた革命軍の兵士がやってきた。大きな音を立て勢いよく扉が開かれる。リンを見てその兵士は表情が歪...
悪ノ召使-7
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そのままどれだけの月日が経ったのだろう。ただ牢の中で無為に思考を巡らせる日々。だんだんと何も考えていない時間が増えたように思う。新しい情報はなにも与えられず、生きているというより、そこにただ在るような存在になっていった。
少し空気が柔らいだ頃、リンが牢へ来た。何ヵ月かぶりに見たリンは憔悴しているよう...悪ノ召使-6
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ヴェルデッツァに入る前には気づいていた。僕には監視がついている。リンからは開戦を待つように言われている。戦争が始まる前にことを起こし、それが露見しようものなら、クローチェオは後ろ楯を失うだろう。ミクを襲うのは戦乱に乗じて。そして僕についている監視がそれを確認するというのだろう。
僕はまず、屋敷周辺の...悪ノ召使-5
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今日もリンは議会に出席となっていた。いつもは勝手になんでも決める大人たちがリンを呼ぶのだから事態は深刻だ。リンがそこにいることで、リンにできることなんてきっとひとつもないのだ。無力な僕らは一体何のために存在しているのだろう。
その日の昼にはリンからチェレステへの支援要請が決まったと報告を受けた。受け...悪ノ召使-4
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いよいよ水不足が深刻な状況となってきたため、城内でも水量制限がかかり始めた。女王の周辺ではあまり変わりはなかったが、それ以外の部分で制限を設けられた。リンは相変わらず暢気に過ごしていた。そんな時、不穏な噂を耳にした。パルド川の上流に位置する隣国ヴェルデッツァが水を余分に確保していると。そのため、クロ...
悪ノ召使-3
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ミクは予想通り、この国の貴族の令嬢だった。最初は、清楚でどこか凛とした女性だと思ったのだが、どうやらそれはよそゆきの顔らしく、実際はもっと奔放な性格なのだった。リンのことを、何度か「リンちゃん」と呼びそうになり、訂正をした。が、その内に、耐えきれなくなり、
「あのね、会った時は11歳だったの!だから...悪ノ召使-2
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どうして誰も止めてくれなかったんだろう。
どうして誰もちゃんと教えてくれなかったんだろう。
それは最後まで僕にまとわりついた想いだった。
けれど、一番強く想っていたのは、なぜ自分が止められなかったのか。なぜもっと大人でなかったのか。
なぜ僕らは双子だったのか。
虚しい問いかけには答える者...悪ノ召使-1
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リンレンBD