nimo_atの投稿作品一覧
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それはひどく純粋で 醜く恐ろしい姿
それはひどく不器用で 幼い一粒の魂
その右手で優しく撫でるつもりが切り裂いてた
その左手で優しく抱くつもりが全部壊してた
上手くいかない 泣き声は遥か遠くへこだまして
落ち込むたび 吐き出す溜め息は炎混じり
眼下に広がるのは 逃げ惑う人の群れ
その声は恐怖のサイン...傷だらけのモンスター
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ココロオトラヂオ
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雨粒はしゃぐ声 握るその手に一人分の傘
水溜り飛び越え 覗くその瞳に二人分の影
ぎこちない歩幅を合わせる如く 歩くそのスピード
斜め少し後 斜め少し前
君の笑顔がこの瞳に飛び込んできた
思わず顔真っ赤にして 高鳴る胸の鼓動
ハナツメロディ ハコブリズム
今にあふれてしまいそうな ココロオトラヂオ
...ココロオトラヂオ
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色彩トラベラー
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頬撫でる風 古びた自転車跨って
大きな鞄 担いで走る丘へと続く坂
キャンバス越しに眺めてた 白いワンピース
そっと加えた 雄大な海の群青色
私も描いてよと 無邪気に笑う君に
つられて笑う僕がそこにいたんだ
赤 緑 黄色 流れゆく時を留める
色とりどりの魔法が この世界を切り取って
色彩トラベラー そ...色彩トラベラー
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手紙
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電車にゆられ 疲れた体で
行き帰る日々を繰り返すだけ
ベンチに腰かけ タバコに火をつけ
一人で眺めた夕焼け
そういえばあんな事もあったよなぁ
灯る街灯の下 物思いにふける
嗚呼 ノートの片隅に
描いた幾千の夢達も
僕のこの両手じゃ 掴む事さえできない
いつも いつも...手紙
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夜桜(2)
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夜桜
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ホシホシ
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真夜中 屋根の上 人差し指の先
覗きこんだその向こう 数億光年先の光
夜空輝く 無限の風煌く
誰も知らない世界で
そのスピードは速すぎて 君には追いつけない
そのステージは遠すぎて 僕には進めない
握り締めた手と手 零れ落ちる欠片
見上げた窓の外 少年の様な眼差しで
遥か昔に 交わしたあの約束
今も...ホシホシ
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寝てヤンヨ
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寒空の下、今日もまた春の報せを待つ。
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切れ間から覗く太陽 照らす冬景色
静寂に包まれて 未だ眠りの中
冷えた空気 北風にちらつく粉雪
現実を避ける様に 未だ眠りの中
夢を描き込んだ紙飛行機
いつの間にか忘れてた事
遠い遠い遥か遠くで 誰か私を待ってる
外はまだ寒いから この場所で丸まってる
遠い遠い遥か遠くで 誰か私を呼んでる
暖かな風...寒空の下、今日もまた春の報せを待つ。
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信号機(サンドブラスト)
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夕日
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アリクイ
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広い世界で 君を探す
されど僕は 蟻を食べる
加速する風景 切り株に登って見ていたんだ
すくい上げた詩は 全部捨てないでいる
両手から溢れる きらきらガラス玉は綺麗だったね
真夜中0時過ぎ 紡ぎだす合言葉
広い世界の中で いつも君を探す
宝物の山で 好きな物を撫でる
夜と朝の間で 大きな夢を描く
さ...アリクイ
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さすらいの旅
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ラヴベリー
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夕闇
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月
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冬空
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波風にさらされ 雑踏に押し流され
さすらうが如く人生
南から北へと 古いギターを手にして
明日の我が身はいずこへ
世の為人の為 言うなれば自然の為
御高説 横目にしながら
山奥の熊さんも 海原の鯨さんも
別に気にしちゃいないとか
欲望 矛盾 背徳 悲劇のラビリンス
よく見りゃ危険な香りのするラヴベリ...ラヴベリー
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秋風と君と鎮魂歌
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澄み渡る冷えた空気が
夏の終わりを告げる
ポケットに手を突っ込んで
家に続く帰り道
ちょっと寒いな
狭い部屋の片隅に
残る空っぽ鳥かご
この目に映る景色は
あの日と同じまま
時を止めたその瞳...秋風と君と鎮魂歌
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鱗雲
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彼岸花
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新緑
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電柱